これは残しておきたい、と思うことだけをアップすることにしたこのブログだけど、気づいたら去年の9月から、1ヶ月に一回くらいのペースでアップしてた。
ってことは1ヶ月にひとつくらいは気づきや何かがあったってことか。。。
それが多いか少ないかは分からないけど、今月もひとつ残しておきたい。
先日、仕事でいくつかの講演を聴いて、すごく心に響いた。
一つ目は星野ルネさんの講演。ルネさんはアフリカのカメルーン出身で、幼少期に来日。今は漫画家さんをしながら講演活動も行なっている。
印象的だったのは、学生さんがした質問に対するルネさんの回答だ。
「自分は親の仕事で他国に住んでいた経験があり、日本社会に馴染めなかったり、アイデンティティがどちらにあるのかと悩む時がある。ルネさんはそういうことはなかったか?」
という質問。
「どちらか一つに選ぶ必要はないんじゃないかな。
・・・(途中の回答は忘れた)・・・
質問者さんはそういう経験を通して、この講演を聴きに来てくれて、今、こうやってボクと話をしている。それがステキなことなんじゃないかな。」
的な回答をされた。
もう一つは、田村啓子さんという、大人になってから失明された方のお話。
見えない人はどんな生活をしているのか、見えない人から発信する必要があると、その細い身体や背負われた苦労からは想像できないくらい明るく、自虐ネタも含めて楽しく、ハキハキと、そして芯のあるお話をきかせていただいた。
他にもいくつかの講演を聴いて共通して感じたのは
・誰一人同じ経験をした人はおらず、どんな人生もそれはその人自身の財産であるということ。
・多様であることは豊かであることのあかしであり、多様な人の考えや背景や想いを知ることで、自分が豊かになるということ。
今まで、私は自分のことに関心があり、自分のことを知りたくて心理学やコーチングを学んできた。
コーチングの勉強会でも先生や参加者と議論を重ねたけれど、それは皆んなの話や考えを理解することで、自分の中にあるものを知りたかったから。
だけど今回の気づきは、自分の中にあるものを掘り起こすのではなく、自分になかったものが、人を通して自分につながる感じ、広がる感じ。
それってとてもステキだなって思った。
もっといろんな人の話を聴いてみたいって思った。
私はずっと、主役になりたかった。
どこかで、もっと注目されたい、なにか成し遂げたい、成し遂げられるはず、本当の私だったらできるはず、だから本当の自分を知りたい、と掘り起こしを続けてきた。
と同時に、心のどこかで、順位づけみたいなことをしていたような気がする。
自分に対しても、人に対しても、損得で関わっていたところもある。
それが今回の感覚は、
みんな主役でいいよね。
ってか、みんなが主役なんだよね。
その上で、あなたのよいところ、私がもっていないところを、私に少し分けてください。手を貸してください。
みたいな感覚。
一人一人個人なんだけど、手を繋ぐことで、全体としてひとつになる。
手を通してお互いのエネルギーが行き来できる。
それが大きければ大きいほどステキだよね。
みたいな感覚。
自分に全てがあると思わなくてよいし、
自分で全部背負わなくて良い。
人の手や考えを借りていいよね。
しかも、それで自分がもっと豊かになれるよね、
みたいな感覚。
これって、楽してさらに豊かになるという最高の循環じゃない!?
前に、友人が「横並び」を意識していると言っていたけど、こういうことか、と少しわかった気がした。
その世界は、絶対に豊かなはずだよね☺️
この感覚、忘れないようにしたい💫