南インドで感じたこと(〜その1〜) | ちびタンクのひとりごと

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南インドは、本当に北インドとは別世界で、スローでまったりした時間を過ごしました(^^)

子供たちと泳いだり、
のんびり散歩して海を眺めたり、
宿のおじさんと話をしたり、
ゆるやかな時間でした。

その中で、物語にはならないけれど、感じたことをいくつか。


☆祈り

同じヒンズー教徒だから、北も南も同じように沐浴もするんだけど、バラナシ(北インドのヒンズー教の聖地)の沐浴とは全然違うんだよね。

バラナシのガンガー(ガンジス川)への沐浴は、祈り。
なんていうか、喧騒や欺瞞や欲望に満ちた世界の中にある、唯一ある美しいものって感じなの。

それが南インドでは、ただの海水浴。。。(^^;;
(実際、海って言うのも大きいと思うんだけど。)
楽しんでいるんだよね。
それは、人々が満ち足りているからなんじゃないかと思った。

外国人の私が歩けば、多くの人が「ハロウ」ってハニカミながら声を掛けてくる。
北インドの騙そう、儲けようって言う「ハロウ」じゃなくて、異国民に対する純粋な興味。
(子供たちに日本を知ってるか聞いたら、ジャッキーチェン、ブルースリーって言われたからね~(汗))
大地の恵を受け、ピュアに無垢に、そして楽しんで生きている、南インドの人たちは、素敵だなあって思いました。
そして私自身に、「もっと楽しんでいいんだよ~」って言われている気がしました(^^)


ラーメシュワラムで沐浴する人々

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カーニャクマリの海であそぶ子供達
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☆宗教

南インドにはびっくりするくらいキリスト教の教会が多い。
北インドではほとんど(全く?)見なかったのに。
そして物乞いが少ない。

この二つの事実はつながっていて、

昔、南インドはアウトカースト(※1)、つまり物乞い層が非常に多かったらしいのね。
ヒンズー教の考え方は複雑で、輪廻転生を基本とした考え方(※2)。
だから、情報が閉ざされていた時代はそれで成り立ってたんだろうけど、昨今は人種差別撤廃の流れを受け、改宗する人が増えているのだそう。

実際、教会では子供たちに勉強を教え、食事を与えていた。
こうやって、キリスト教から食と学を与えられ、自立の道を歩み、救われた人が沢山居たんだろうなあって、思いました。

私的には、多神教で複雑で難解(なんだと思う)で、神秘的なヒンズーと言う宗教が嫌いじゃないのね。(もちろん、アウトカーストと言う層を作るのはどうかと思うけど)
それがインドをインドたらしめているというか。。。

だから、教会に囲まれ、イエスの壁画を飾った民家を通り過ぎ、修道服を着たインドの少女などを見ると、少し複雑な気分になりました。

ただ、南インドが豊かな理由は、こうやって人々が救われたということも、一つの理由なのでしょうね~。

※1 カーストにさえ属せない差別民。
不可触民と呼ばれていたが、ガンジーによりハリジャン(神の子)と呼ばれるようにもなった。

※2 人は、今の生だけでは無く、輪廻転生を繰り返し、前世の行いが今生のカーストの位を決め、今生の行いが来世のカーストの位を決めると言う考え方。
カーストの位に従った生き方(仕事)しかする事はできないが、一生をかけてそのカーストを勤める事により、来世のカーストの位が変わると考える。
今の生を受け入れられない人には、革新的な考え方だよね~。。。


カーニャクマリの協会。
めちゃくちゃ立派です。
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ムナールの教会。
写りが悪いけど、授業の後、食事しているところ。
私も食べろって誘われたよ(^^;;

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