私「ゴメン。持ってない。
あ、洗濯用洗剤ならあるよ。」
さっき洗濯した時に出した洗剤がある。
ジーパン、洗い直せばいいんじゃない?
お兄さん「うーん、それじゃいいや。
。。。
いや、ちょっと待て。
それって、いい匂い?」
私「うん。いいと思うけど。」
日本から芳香剤入りのやつ持ってきたからね~。
"嗅いで見れば"と渡すと、これまたクンクンして、
お兄さん「うん、いい匂いだ。」
と、おもむろにジーパンに擦りつけた。
私「え?それ洗濯用の洗剤だよ!?流さないとっ。」
「問題ない、問題ない。」
とお兄さんは言い、ジーパンをクンクンして、
「うーん、いい匂いだ。ありがとう。」
と、ボトルを私に返そうとする。
が、すかさず、
「ちょっと待って。」
と、返すのを止めて、今度はバックパックの内側のポケットに洗濯用洗剤を擦りつけた。
そして、そこを嗅ぎながら、
「うん、いい。」
と満足げな顔。
更に靴下かなんかを、そのバックパックのポケットに擦りつけながら、
「ほら、こうすれば臭くなったものも、ここに擦りつけて。。。」
今度は靴下をクンクンして、
「いい匂いだ~。ありがとう~。」
と、ボトルを私に返した。
じ、自由だ。。。
その後、私は身支度を整え、
先に部屋を出たが、その間、彼は終始、白のグンゼ系、綿のボクサーパンツ(股下若干長め)一丁だった。(ブリーフじゃないだけマシか!?)
そしてその夜、私が宿に戻った時には、既に彼は居なかった。
言ってた通り、どっかの田舎街に行ったのかもね。
旅人の間で、イスラエル人はマナーが悪いとは有名な話だが、ただ、自由なだけなんじゃないかと思った。
旅も、生き方も、自由でかっこいいなあと思う(ワイルドセクシー姿(特に毛)を見たからではない)、出会いと別れでした。
END
※その日の夜中、また別のイスラエル人がそのベットに泊まった。(イスラエル人専用ベットか?)
カーテンも閉めて寝ていたし、Tシャツに短パンも着ていて、翌朝同じように話しをしたが、会話も至って普通の人だった。
イスラエル人がみんな自由人という訳ではないらしいです。。。(当たり前か。)