蟻地獄の先(世界の旅~ラオス・ビエンチャン編~)第23話 | ちびタンクのひとりごと

ちびタンクのひとりごと

大好きな旅のこと、心理学・スピリチュアル・ヨーガのこと、日々の気づきなどをつぶやいています♪

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やっと成田への飛行を始めた機内の中でも、

私の心は相変わらずに晴れずにいた。


不安で不安で、仕方がなかった。


日本に帰っても、何もなくなっているのではなないか、

なんて悪い想像はさらに悪い想像を産み、

思考はまさに負のスパイラルに陥っていた。


まるで底なし沼にはまったような、

蟻地獄の砂に足を取られたような、

地が足に着かない、そんな心持から抜け出せない。


頭を整理するため、メモを取る。


今の感情は?

・・・辛い、苦しい、悲しい、自己嫌悪、不安


意図的にプラスの言葉をかけようとするが、

胸の奥、不安定な足元から湧いてくる重くて暗いもやに包まれ、

前向きな言葉はすぐに打ち消される。



自分を責めた。


なぜこんなことが起こったのか?

なぜ信じたのか?

なぜ?なぜ?なぜ?


そう、私は自分を責めている・・・。


信じて、裏切られて。

良いことも悪いことも、振り返りすぎて自分を傷つけている。


もう、十分に傷ついている。

だから、これ以上傷つけられたくない。


お願い、誰も私を傷つけないで!

そう!私自身も!



私は、そんなに悪い子じゃないよ。

いい子だよ。

バカだけど、すごいすごい、いい子だよ。


だから、これ以上、自分を傷つけるのは止めなさい。


私を守のは、わたししかいないんだから。


”なぜ”なんて、わからなくていい。

いつかわかるかもしれないし、わからないかもしれない。


理由なんて求めなくていい。


大丈夫、あなたはあなたのままでいいんだよ。


そんな風に、自分を傷つけなくていいんだよ。



私へ。

私を許してあげて。

もう十分傷ついてから。

自分を裁くのは終わりにしよう。

その痛みはもう十分学んだから。





Yさん、

やっと一つの納得のいく答えが出ました。

もちろん、きっとまだ、振り返って自分を責める時が来ると思う。

でも、最も深い痛みは抜けた気がします。

神様は、私に必要な時間を与えてくれました。感謝します。

私は、また一つ強くなれた気がします。

まだ怖くて、また旅に出たいと思うかどうか、わかりません。

でもやはり、旅はすごいと思いました。

日本でお会い出来るのを、楽しみにしています。



飛行機はやっと、

成田への着陸態勢に入っていた。




---つづく---