こんばんは☆しずです。
続きです~
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私は相変わらず,鶏の叫び声を聞き,爆風を浴びながら,
バンのアシストグリップと必死に握り,バックパックを抱え込んでいた。
いくつかの集落を超え,
車通りのほとんどない道をハイスピードで進んでいくと,
視界に,オレンジの袈裟を来たお坊さんの姿が映った。
一人ではない。
列を組んだ何組かのグループが,
私たちのバンが進むのと同じ方向に,バラバラと歩いていた。
小さな子供から,お年寄りまで居る。
道路の両脇には木々が立ち並ぶ。
朝日の木漏れ日の下,朝靄で霞む白い空気の中に浮かび上がるオレンジ色は,
なんとも神秘的な世界を作り出していた。
琥珀色の肌に纏ったオレンジの袈裟。
もう片方の露出された褐色の片腕と肩甲骨に,
正直,私は色気のようなものを感じてしまい,彼らから目が離せなかった。
ここが,ブッダガヤだろうか?
やがて建物が集まったところで,バンは止まった。
他の乗客たちが支払っていた額と,私に請求された額は明らかに違ったが,
オートリクシャとは比べればかなり安い言い値であったため,
交渉するのが面倒になった私は,黙って支払った。
バンを降りた私は,宿を決めようと歩き出したが,
先ほどにも増して,お坊さんたちの姿は増えているようであった。
彼らは,ここからすぐ近くの一か所に集まっているようだ。
そう,そこがマハボディ,
ブッダが悟りを開いたと言われる,寺院であり,
この小さな街の中心である。
---つづく---
ちょっとお疲れ気味なので,短くてすみません☆
また明日!see you!