こんばんは(^-^)
続きです(o^^o)
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私たちは、どのくらい火葬場でぼおっとしていたのだろうか。
「行こうか」
多分、正しいタイミングで、彼が私にに声をかけた。
それで私たちはその場を去った。
辺りは既に、暗くなり始めていた。
それから、私たちは夕食を取ろうと、繁華街へ向かった。
やがて日が落ち、迷路のような狭い路地を歩いている途中、突然停電になった。
辺りは真っ暗だ。
彼はやはりちょうど良い距離感で、私の手を取り、道を促した。
「ビールが飲みたい」と騒ぐ私に答え、ホテルの屋上にある韓国料理屋で、夕食を取った。
アルコールは苦手だと言う彼の傍ら、私はキングフィッシャービールの大瓶を2本を空け、お別れをした。
翌日にはバラナシを経つと言う彼に、もう会うことはなかった。
翌朝、私は猛烈な寂しさに襲われていた。
なんだか世界で一人ぼっちになったような気持ちがしていた。
あの心地よい距離感に包まれることはないのだと思うと、無性に淋しくなって、泣きたくなった。
雑踏に紛れれば気が晴れるかと外に出てみたが、インド人の意味のない質問攻撃は、私を余計に孤独にさせた。
それで私は、とにかく一人、静かになれる場所に行きたかった。
私たちがその兄弟に出会ったのは、確か火葬場に向かう途中であったと思う。
彼とは前日も遭遇したとのことで、彼がその兄弟を、さらに自分の弟ように可愛がっていたことが、遠い昔の事のように感じられた。
ーーー続く---
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