測定機として重宝してたIC7000が壊れた!受信はしてるが音が出ない。最近、同じような症状の修理が多い気がする。15年前からスピーカーから音が出ない症状は時々あった。それはスピーカージャックの接触不良で、その時に、アイコムから部品を調達してたが、交換する気力は無かった。今回、完全に壊れたようだ。外部SPを外しても内蔵スピーカーから音は出ない。Sメーターの信号は振ってる。
そこで、重い腰を上げてSPジャックを交換してみた。
内部は、こんな感じでした。
分解するのが苦労する、色んな所を外さないといけない。壊さないように注意するが。。
スピーカージャックのスイッチとホット側の接触不良あり。 これを外して交換。
交換完了! 早速、再組み立てして電源ONすると、受信せず、音出ず、送信できず。更に悪化した。周波数表示、設定等はできる。何かやらかしたか? 思い当たるのは、あそこ。。。
なぜかフラットケーブルの抜き刺しがきつい。。コネクター側には、どう見てもロックは無い。あそこが怪しい。
抜いて確認すると、フラットケーブル側が破損してる。。
メーカーに問い合わせたら、フラットケーブル、全5本は、幸いにも在庫あり。次いでにバックアップ電池、在庫あり。イヤフォンジャックは、もう在庫切れでした。タクトスイッチも在庫無しらしい。
フロントパネルに行くケーブル。上 新品、
フラットケーブルを先に取り付けて、メイン基板とDDS基板を同時にフレームに挿入するのが賢い方法。フラットケーブルの取り付けが楽。
バックアップ電池の交換。
こんな感じで取り付けされてました。ML920電池 定格3Vらしいけど、新品は2.71Vだった。古いのは2.10V
シールド銅テープも交換。
フロント側に行くフラットケーブル
右側は、新品。左側オリジナルと比べると、やっぱり腐食してる感じあり。
メイン基板からPAに行くフラットケーブル2本は、下側のPA基板を外す手間がある。
TMP同軸、モジュール、Mコネクター、その他の半田を取らないと分離できない構造。
見てビックリ、モジュールには、放熱用シリコングリスが付着してなかった。
グリス塗り塗り
作業中
それなりに古いので同時にメンテナンスです。気になったのは、電解コンデンサー5個
何でサンヨーの電解コンデンサー? OSコン?幸い液漏れは無し。ただ、容量は、下がり気味。85℃タイプガッカリ。IC7000送信すると本体、かなり熱くなるからね。。。
470uFが373uF ESR 0.35Ω、
1000uFが651uF ESR 0.12Ω
オリジナル1000uF 16V= 651uF ESR 0.12Ω
1000uFは、ハイブリットの1000uF 16Vに。470uFは定番の物。
ハイブリット1000uF 16V = 931uF ESR 0.02Ω
ハイブリットCの方が5mm高さが低くなった。これで少しは風の通りが良くなったはず。?
新品フラットケーブル取り付け完了
終段のグリス塗って、PA基板とフレームのドッキング
側面の銅テープ交換します。
綺麗になりました! 見えない所も綺麗に!
交換した部品
電源ON!、いい感じ?Sメータ振れてます。が、何かおかしいぞ!スケルチが掛かってる感じで、強い局は、音が出るが弱い信号(S3以下)は、音が出て来ないぞ!RF-SQボリュームをセンターでもダメ。。送受OK。
本体、フルリセットしてみると、直った!RF-SQボリュームセンターで、アンテナ無しでもザ~~と音出た! まだまだ使えそう。しばらく異常が無いかエージングですね。 これで終わって欲しい。(笑)