サリバンが提唱した「関与しながらの観察」は支援者と要支援者が互いに影響を受けながら治療が進むという考えであり、そういう意味では「巻き込まれざるをえない」との認識は正しいと言えます。投影同一化や逆転移の視点は重要ですが、必ずしも投げ込まれたものとの理解に偏ることなく、古典的な逆転移としての理解も必要です。共感不全に着目することは大切ですが、それを基本とするわけではありません。また「関与しながらの観察」は治療構造を指すものではありませんし、介入方法や効果分析をするものでもありません。
正解は3。