時をかける少女 | 空想俳人日記

時をかける少女

時をかけ 時を止めたい 刹那さや



 06年のアニメ版 でもヒロインの声を務めた仲里依紗を主演に迎えての実写映画化。いやはや、この映画、時をかける少女ならぬ、時をかける映画ですなあ。あはは。ちっとも面白くないですね。
 でも、映画はアニメ版 の時とはまた異なり、面白かったですよ。アニメはほんまにお気軽に「でや~」とか「とりゃ~」とか、何度も何度もタイムリープする。跳んで跳んで跳んで回って、転がり落ちる。それに比べると、今回は一度しか跳ばない。なんせ、往復分しか薬はない。しかも跳んだ先の年月を間違えている。
 コミカルなんだけど、じわじわくる。これは脚本がとても良いからだと思う。脚本の菅野友恵さん、よく知らない。でも拍手。
 前回アニメは主人公の叔母さんが、あの芳山和子。未来人ケン・ソゴルがなりすましてた深町くんとの時を越えた初恋物語のヒロイン。で、今回は、なんと主人公のお母さんが芳山和子。安田成美が演じてましたねえ。で、母の芳山和子に願いを託された娘の芳山あかりが70年代にタイム・リープ。1972年4月にタイム・リープするはずだったのに、ところが、そこは1974年2月だった。たまたま出会った映画監督志望の大学生、中尾明慶演じる涼太に手伝ってもらいながら深町探しへと。
 この後、繰り広げられる青春模様をここで語るのは、おいおいこりゃこりゃ、となってしまうので口を閉ざすけど、切ないくも甘酸っぱいエピソードが散りばめられており、よくはありそうですけど、いやはやお見事なストーリーでした。なんせ、ラストの運命的なつらい結末にいたるまで、そこかしこ、あっ、まずい、やばい、って。で、涙がじょろじょろじょろ。やられたわあ。そう言えば映画館で涙したの、久しくなかったですよ。
 いやあ、ふんと、よかったよかった。


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