あの日の指輪を待つきみへ | 空想俳人日記
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あの日の指輪を待つきみへ

友情と 愛情しきる 自己中かな



 実は、私もSo-netブログ「ダイターンクラッシュ!!」のバラサ☆バラサさんと同様、クィンランは本当はテディであり、失った記憶が甦っていく、なんてオチではなかろうか、そう思ってしまったんよ。だって、穴掘りクィンラン、ひょうきんお節介な若者ジミーに「そっとしといてやれ」やら「指輪を届けるべきだ」やら、ひょっとかしてもしかして、そう思わせぶりっこじゃんね。たかだか、あの事故の現場にいただけなんて・・・。
 でも、そんなんにしたら、あの50年前の戦時下でのテディ、チャック、ジャックの男の友情と、一人の女性エセル・アンとの関係で、結ばれしテディと現実の旦那チャックに対し、ジャックだけが蚊帳の外で終わっちゃうわね。しかも、恐らくテーマなんでしょ、約束という束縛からの解放が果たせずに、元の鞘なんて、浅はかな方向へいっちゃうもんねえ。そうだよ、そんなんじゃ、ジャックもチャックも可哀相。テディ一人勝ち・・・。
 というか、だいたい、もともと、テディ、エセルに対する愛情にもジャックやチャックに対する友情にも、どっか自己中心的なキライがあると思うんだけど・・・ちょっと大前提に文句?
 ということで、クィンランは、まあ、ある意味、テディの遺言を50年間に渡って自らの糧にしてきたと、なんという年月の力技。飛行機事故現場であるアイルランドのベルファストで見つかった「エセルとテディ」の刻印がある指輪。そして、そのベルファストにおけるテロリスト事件。ちょっと強引な強制連関にも思えなくもないけど、50年間約束のコトバに縛られてきたと言えるエセル・アンの心が解き放たれる地としては、ふさわしいのかもしれない。
 ところで、「アパートの鍵貸します」や「愛と追憶の日々」で有名なシャーリー・マクレーン、このエセル・アン役は、輪廻転生思想の持ち主であられる彼女に相応しい役だったかもしれないねえ。でも、若き日のエセル・アン演じるミーシャ・バートンと一生懸命イメージをダブらせようとした私の苦労は最後まで果たせなかったなあ。そうそう、ミーシャ・バートンってM・ナイト・シャマラン監督の「シックス・センス」に出てたんだよね。まだ10歳そこそこのキラという役名の子役。いやあ、大胆に脱いでられ、ちょっと驚き。
 それと、シャーリー・マクレーンに戻るけど、彼女の娘さん、この間「西の魔女が死んだ」でおばあちゃん役で出てたサチ・パーカーなんよね。
 最後に「大脱走」バートレットを思い出すリチャード・アッテンボロー殿(みんなはジュラシックパークが印象深いかな?)。これからも監督として、末永くお元気で、へんにハリウッド系に染まらずイングランド魂で真摯な映画をこさえていってくださいませませ。