ジョシュ・グローバンさん「ユー・レイズ・ミー・アップ」「君のために」。ララ・ファビアンさん「ブロークン・バウ」。映画「レジェンド・オブ・フォ―ル」。ブラッド・ピットさん。目に見えないダメージ。失恋・恋愛・泣きたい。

 

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各コラムで紹介した曲目リストは、「目次」で…

  

あの曲や動画はどこ… 音楽家別作品

 

*今後の予定曲

 

音路(13) あなたがいるから

 


◇目に見えないダメージ

今、コロナ禍の中、その影響を受けていない人は、まずいないだろうと思います。

犠牲者・感染者・感染者の家族・濃厚接触者・医療関係者等は言うに及ばず、そのダメージの大きさに差はあるでしょうが、身体的、精神的、経済的に影響を受けていない人はいないのだろうと思います。

感染せず健康で、精神的にも落ち着いており、経済的にも影響が少なく、大丈夫だと感じている人でも、何かがおかしい…、何かが自身の中で変わってきている…、そう感じ始めた人も増えていると聞きます。

* * *

長期間の活動自粛生活の中で、健常者と感染患者の中間的な位置に、知らず知らずのうちに陥っている人も少なくないと、テレビ報道では伝えています。

特に高齢者は、筋肉量の低下によるさまざまな臓器機能や運動機能の低下、人間どうしの「つながり」の減少、それらにより認知機能までが低下しやすくなっているのだそうです。
高齢者の認知機能の低下は、家族が発見できる場合も多く、彼らの身体的変化や、言語や思考力の異常も見落としたくないものです。

また、定期的な人間ドッグなどの健康診断を延期する人も多く、服用している薬の種類や量を減らす人までいます。
この影響は、後に確実にあらわれるといわれています。

* * *

人間とは不思議な生きもので、しょっちゅう弱音を吐いたり、グチを言う人に限って、妙に粘り強かったり、普段とてもがんばり屋で、他人を叱咤激励(しったげきれい)する人に限って、ダメージに弱かったりします。

自身でダメージを感じつつも、それに気がつかないふりをしたり、気にしない行動をとったり、真っ向 立ち向かう人もいますね。
まさか、自身がこれほどダメージを受けていたのかと、ある日突然、気づく人もいます。

* * *

今回の新型コロナの恐ろしさは、コロナウイルスによる身体的ダメージだけでなく、付随して、さまざまなダメージを人間社会に与えるということです。
それも、時期をずらしながら、さまざまなかたちのダメージとなって、私たちに襲いかかってきます。
もはや、さまざまな種類の「戦い」と「小休止」を繰り返しながら、長期戦の構えも必要なのかもしれません。

身体的ダメージへの備えも必要ですが、自身で、自身の心や精神の安定を保つ方法も考えておかなければならないのかもしれませんね。


◇「癒し(いやし)」は重要な通過点

人は、大きなダメージを受けると、ふさぎこんだり、寝込んだり、思考や行動が止まってしまったりします。
時に、思考と行動が連動しなくなったり、本来の自身の思考とは違う方向に走りだしてしまったりもします。
妙に周囲に明るくふるまったり、活動的になったりする人もいます。

何かがいつもと違う…、人間が持つこの直感を忘れたくないものです。

* * *

ふさぎこんで、寝込んでしまった人に、いくら「がんばれ」と言ったり、応援の手を差し伸べようとしても、相手が受け入れられなくなることもよくあります。
そのような時に、相手に、元気の出る音楽の楽曲を聴かせたところで、まったくの逆効果となってしまいますね。
皆さまにも、経験があると思います。

* * *

人が自身で音楽を聴くときもそうですが、勇気や元気を受け入れる心の状態になっていなければ、いくら元気の出そうな曲を、無理矢理、耳に入れようとしても、まったく入ってきませんね。
その音楽が、自身のパワーとなって化学変化してくれません。

* * *

本ブログ「歴音 fun」は、歴史コラムでもありますので、戦国時代の武将軍団のお話しをたくさん書きますが、武家や軍団は大きな戦闘を行った後に、たいてい「癒し(いやし)」の期間をつくります。
この期間は、軍団にとって、身体的休養と団結力を深める大切な期間です。

もともと温泉は、水資源の探索、鉱山開発、新街道建設、布教活動、労働問題などの中で、偶然に発見されたり、生まれてきたりしたものでもありますが、ある時期から重要な医療機関・健康維持施設となり、精神的な癒し空間として利用されるようになりました。
その後に、接待の場所、交渉の場所などにもなっていきました。
今や、観光の拠点、経済ビジネスの拠点という重要な役目も持っています。

戦国時代も、多くの人たちが、温泉に出向き、一定期間の「癒し」期間を設けていました。
「癒し」こそ、最終目的地に向かう途中の、重要な「通過点」であったのです。


◇癒しの曲

人は苦難を経験した後に、身体的休養の期間という意味とは別に、どうしても精神的な「癒し」期間が必要になるのかもしれません。

一定の「癒し」期間の中で、それまでの苦難への対応を振りかえったり、他人との信頼関係を回復させたり、あるいは、新しい生き方や、人生の方向性を模索したりもします。

その後に、元気が出るような、新たなエネルギーを蓄えられるような、勇気がわいてくるような、信頼関係を取り戻すような、道徳観や倫理観を取り戻すような…そんな情操(じょうそう)が自分自身の中に培い始めるのだろうとも感じます。

* * *

この「歴音 fun」の「音路シリーズ」でも、心に「落着き」や「癒し」を与えてくれるような楽曲を、さまざまな音楽ジャンルから少しずつ取り上げていこうと思います。
歌詞の入っている楽曲は、特に歌詞にも気を配っていきたいと思います。

今回は「癒し(いやし)」の楽曲として、歌手ジョシュ・グローバンさんの二曲と、ララ・ファビアンさんの曲をご紹介します。


◇ユー・レイズ・ミー・アップ

この曲は、世界中で知られた超有名曲ですね。
イエス・キリストをイメージした楽曲ではありますが、キリスト教徒でなくても、その歌詞の言葉に、「癒し」と大きな「感動」を感じざるを得ません。

下記の音楽動画は、歌はジョシュ・グローバンさんですが、映像は、ある「砂絵アートの動画」です。

* * *

作家の故・野坂昭如(のさか あきゆき)さんの自伝的小説に「火垂(ほた)るの墓」という作品があり、書籍だけでなく、映画やアニメ作品になり、多くの人が涙した作品でした。
この砂絵アート動画は、それをイメージさせる内容で、まさに涙をさそう映像です。

この楽曲を使った映像作品をどうぞご覧ください。

♪ユー・レイズ・ミー・アップ


皆さまには、ネット検索をしていただけましたら、さまざまな歌詞和訳を見つけることができると思います。
宗教色の強い内容から、愛情豊かな表現のものなど、多くあります。

この歌詞の中には、困難に出会い弱ってしまった自身を、勇気づけてくれる、励ましてくれる存在が登場します。
その存在が近くにいるから、応援してくれるから、いつも思っている以上の自分自身のチカラを出すことができる…、自身が今の自身を乗り越えていける…、そのような内容が含まれています。

その存在は、神でも、イエスでも、特定の人物でも、あるいは面影でもいいのかもしれません。
あるいは、過去の自分自身であったり、もうひとりの自分でもいいのでしょう。
さらには、人間のような存在ではない、音楽や絵画、仕事や建物、精神や魂、ペットなどの動物たちなどにも置きかえられるのかもしれません。

何か「心の支え」になるような存在…、それはきっと、人に「癒し」を与えてくれるに違いないと感じます。

前述の「砂絵アート動画」の中の少年は、母親と妹の面影を心の支えに、しっかり生きていってくれるのでしょう…。


◇君のために

次の楽曲も、歌手ジョシュ・グローバンさんの歌です。

これは「Per Te(君のために)」というイタリア語の歌です。
英語版もあったとは思います。
下記の音楽動画のダンスシーン映像も見事です。

♪Per Te(公式)

 

この楽曲の歌詞内容は、ある男性が、自身の元から去る女性を想って、愛を語るという内容です。
この男性も、一定の「癒し」期間の後、きっと新しい道へ向けて再出発していけるのだろうと感じます。
もはや、この歌詞の中には、決意が芽生えているのかもしれません。

「Per Te(君のために)」の和訳


◇ブロークン・バウ

三曲目は 歌手ララ・ファビアンさんの「ブロークン・バウ」です。
この曲は、前述のジョシュ・グローバンさんも歌っていますが、やはりこの曲は女性の歌唱のほうが似合います。

「ブロークン・バウ」とは、約束よりも意味が重い「誓約」を破るといった意味です。

歌詞内容は、前述の曲「君のために」にありました、男性の元を去る女性とは逆で、ある女性が自身の元を去る男性に向けて語る内容です。

* * *

その楽曲「ブロークン・バウ」を使った、下記の音楽動画が、男性の私でも、まさにしびれる映像です。

1995年日本公開の映画「レジェンド・オブ・フォ―ル」の映像シーンを組み合わせた動画です。
どなたかわかりませんが、ある方が編集した動画ですが、まさにこの楽曲のための映像にも感じてしまいます。
見事な映像構成です。

この時期の俳優のブラッド・ピットさんのカッコよさといったら、男性から見ても、息をのむよう…。
この音楽動画の後半に登場する、スーツ姿のピットさんが目の前にあらわれたら、女性なら倒れてしまうかもしれませんね。

立ち去る後ろ姿のピットさんに思わず、「行かないで…」。


個人的に、彼を美しく見せるこの撮影手法には感服します。
たしか、この映画作品はアカデミー撮影賞をとっていたと思います。

女優さんも十分 素敵には見えますが、この美しいブラッド・ピットさんに登場されてしまったら…。

♪ブロークン・バウ


この楽曲と、この映画はまったく関係性はないとは思います。
作曲者の中では、何かつながっているのかもしれません…。

申し訳ありませんが、私は、この「ブロークン・バウ」という言葉について、知りません。
別の古い映画の中に「ブロークンバウ牧場」という名称の場所が登場しますが、この映画「レジェンド・オブ・フォ―ル」によく似た共通点も感じます。
それに、「ブロークン・バウ」という名称も、時折、世の中で目にしたりもします。
古くからある、何か意味を持つ言葉なのかもしれません。

映画「レジェンド・オブ・フォ―ル」の内容は、ここでは書きませんが、まさに壮大で壮絶な人間模様が繰り広げられ、多くの出会いと別れがあります。
ただ、この映画の登場人物たちにも、「心の支え」があったのは間違いありません。

* * *

アメーバブログのブロガー「みるん」さんが素敵な歌詞和訳をされていますのでご紹介します。
きっと日本の女性たちの心に、強く響く和訳だろうと感じます。

ブラッド・ピットさんと、この楽曲、そしてこの和訳が、多くの女性たちを癒してくれるかもしれません。

ブロークン・バウの和訳

 

* * *

「癒し」とは、自身の手で自身に行う行為ではありません。
あなたとは別の、何かの存在が、あなたを癒してくれるのです。
その存在を求めて、人はそれを探し続けます。

私も、そのような楽曲を探して、この「音路シリーズ」で、少しずつご紹介していこうと思っています。

* * *

今、私の耳に、どこからともなく、誰かの声が聞こえてきました…。

♪何でもいいから…私の前に、ピットよ、早く来て…。
♪それ以上の癒しは私には…、待って!
♪でも、私には、あなたがいるから…。

* * *

次回の「音路」は、ビートルズのあの名曲で癒しを…。

コラム「音路14. Let it be ~ 止まるではなく前進すること」につづく


2021.2.5 天乃みそ汁
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