【POLICY】公共施設の減免に関する予算・決算の考え方ついて。 | 西宮の筋肉議員、川村よしとの活動日記。

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西宮市議会議員の川村よしとです。
仕事やプライベート、トレーニングのことなどを気軽に書いていこうと思います。
こっそり、筋肉議員枠での認知度向上も狙っています(笑)


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今週から決算審査が始まっているわけですが、

半年前の提案が実現して、新しい資料が提供されました。

 

ちょっと細かい話にはなるのですが、

とても重要なことですので、しばらくお付き合いください。

 

■□■

 

僕たち議員の大きな仕事に、

「お金の使い方を決める」というものがあります。

これから1年間(4月〜翌年3月)、

どう使うかを決めるのが「予算審査」で、

昨年度1年間の使い方がどうだったか

検証するのが「決算審査」です。

 

内容は、決算審査で言えば、

◯◯税でいくら入って(歳入)、××にいくら使った(歳出)というのが、

網羅的に挙げられている資料を見てアレコレ議論します。

「この事業はこうやって工夫すれば、もう少し節約できるよね」とか、

「当初計画より進捗が遅いけどなんで?」とか、

ちょっとした疑問や意見を皮切りに、

議員と当局でやり取りする感じになります。

決算の審査が次の予算に活きてきたりもするので、ここでのやり取りは重要です。

 

その資料に関しては、

お金の出入りが全て載っているので、

一見それでじゅうぶんに見えます。

…が、それでは実は不十分なのです。

その代表的なもののひとつが「公共施設の減免」です。

 

公共施設の減免は、

市の施設を無料で貸したり使用料を減額したりすることですが、

これは、実際にはお金の出入りが発生しないため、

予算・決算資料には見えてこないわけですが、

実態として、お金を使っていると捉えられるものになります。

 

この質問をしようと思ったのは、新体育館に関する基本構想について、

委員会で質疑をしたのがきっかけでした。

この時の質疑で、

減免については予算・決算の資料に表れていないことが

分かったからです。

 

超シンプルに説明にすると、

中央体育館について言うなら、年間1600万円を減免、

つまり、1600万円分無料で貸しているということになります。


一般質問で配布した資料がこちらです。

以下、一般質問の発言を中心に話を進めていきますね。

①をごらんください。
河原町にある中央体育館と武道場の支出と収入、

あえて「支出と収入」と書かせていただいておりますが、

支出が5,800万円、収入が1,400万円で、

4,400万円の赤字になります。

 

市の体育館や武道場というのは、

例えば子供たちのスポーツの大会など、公共性の高い利用の仕方も多く、

住民にとっても必要なものであることは間違いないので、

赤字であること自体は仕方のない部分があります。

 

ここで指摘したいのは、数字には出てこない、

赤字に間接的に関係のある部分です。
市は、この支出、収入とは別に、

年間1,600万円の減免を行っています。

 

これは、もし減免を行っていなければ、

収入に1,600万円加算されるということになりますが、

この大きな金額は、

予算・決算の中のどこにも表れません。

そして、当局に確認したところ、

この1,600万円の大部分が、西宮市体育協会や、

それに関連する各種団体への減免であるということがわかりました。

 

体育協会は、西宮市の子供たちがスポーツをする上で、

なくてはならない歴史ある団体です。

そして、スポーツの大会をするために、

それを主催する体育協会に対して使用料の減免が行われること自体は、

特段大きな問題があるとは私は考えません。

 

ただ、予算・決算を審査する立場からすると、

これが数字上どこにも表れないというのは、

市の政策推進の予算配分を考える材料が不足するということで、

違和感を覚えます。

 

【質問①】
中央体育館、武道場については、新体育館に移行するまでに、

西宮市体育協会に対する補助金や減免についての考え方を

整理すべきだと考えますが、市の見解をお聞かせください。

 

【質問②】

アスレチック・リエゾンの発足や、

プロバスケットボールチーム「西宮ストークス」の誘致など、

スポーツに関する前向きな施策は評価できます。

一方、子供たちのスポーツ環境をよりよく整備するという観点で、

西宮市体育協会との連携ということを考えると、

これまで以上に協力し合う体制をしっかりつくるためにも、

そのあり方を整理する時期に来ていると考えられます。

市の見解をお聞かせください。
 

【質問③の前置き】

公共施設の減免に対する考え方の話は、

体育館、武道場だけでなく、

公共施設全般に言えることだと考えられます。

ただ、高齢者や障害者の方の団体の公民館や市民館の減免など、

細かいところまでを予算・決算に反映させるとなると、

その数は数万件に上り、

把握するために新たなシステムを導入する必要があるなど、

審査を複雑にしてしまうだけで、あまりメリットはなさそうです。

そこで、正確に把握する必要のある・なしを判断するための

指標を置いてみました。
 

配付資料②をごらんください。
団体の分類を、補助金が交付されているをA、

Bを公有財産の目的外使用、目的外使用というと、

知らない方は違法のように聞こえてしまうかもしれませんが、

市の土地・建物の賃貸などが認められているということです。

Cが公共施設使用の際に減免が認められている、このようにします。

 

Cのみの団体を挙げれば、高齢者や障害者の団体など、

先ほど述べたような複雑な状況が想定されます。
一方で、西宮市体育協会のように、

A、B、Cの全てを満たす団体に関する補助は、

補助金だけで考えると、その本当の姿は見えてきません。

実際、西宮市体育協会には、

年間約370万円の補助金が出ていますが、

河原町の中央体育館を含む施設全体に関する減免は、

繰り返しになりますが、年間で約1,600万円となっていて、

補助金の額を大きく上回ります。

そして、これは、実質的な補助金であるにもかかわらず、

予算・決算の資料には反映されていません。

 


例えば配付資料③のように、

仮の団体、団体X、団体Yに対して500万円の補助金を出している場合、

資料の上では等しい補助に見えます。

ところが、団体Yがこれとは別に500万円の減免を受けている場合、

表には出てきませんが、

実態として団体Yは団体Xよりも大きな補助を受けていることになります。

 

このような状況を正確に把握するために、

資料の上で可視化──見える化とも言ったりしますが、そ

うするメリットは大きいと私は考えます。

 

体育協会のように、補助金を交付されている上に、

公有財産を借りるなどの対応も受けつつ、

公共施設利用の際には減免も受けられる団体というのは、

数もそう多くないでしょう。

また、そういった団体への見えない補助は、

数百万円から数千万円と大きなものになりそうです。

 

【質問③】

配付資料のA、B、Cの項目全てを満たす団体は、

具体的にどれくらいあるのでしょうか。

また、全てを満たす団体について、

A、B、Cの内訳はどのようになっているのでしょうか。

また、Bに該当する団体について、減免等の状況、

光熱水費の負担状況などはどうなっているのでしょうか。

まず、わかる範囲でお答えいただければと思います。

 

【質問④】 

4点目、これが、本当のことを知る、

そのために、さまざまな角度から光を当て、

事実情報を重ね合わせて物事を見るという観点からも重要なのですが、

配付資料のA、B、Cの全てを満たす団体など、

大きな補助や減免がある団体については、

公共施設使用の際の減免分について、

予算・決算に反映させるべきだと私は考えます。

それに対する市の見解をお聞かせください。

 

【質問⑤】

5点目、これが最後ですが、

予算・決算への反映は別にしても、

例えば公民館、市民館などCのみの団体について、

その金額や実態を詳細に把握し、

今後の政策推進の判断材料にすべきと考えますが、

市の見解をお聞かせください。

 

…とまぁ、いろいろ質問したわけですが、

要は、大きな減免分だけでも見えるようにして、

審査をする際に、より実態に近いところから考えたい。

ということです。

 

これまで出てこなかった情報が表に出れば、

議員が40人もいるわけですから、

様々な角度から光が当たり、

新たな議論が展開されることを期待しての提案でした。

 

この一般質問を、

インターネット中継でご覧になった関学の財政学の先生から、

お褒めの言葉を頂いたのは嬉しかったですね。

 

答弁は、どれも前向きな内容だったわけで、

経過を楽しみにしていました。

そして半年が経ち、今回出てきた資料がこちら。

当局のみなさま、ありがとうございました。

 

これを元に、モリモリ質疑ができそうなものもありますし、

ありがたいことに、澁谷議員・菅野議員から資料提供のご依頼も

頂きました。

 

自分の提案の実現がきっかけで、

議会から質の高い提案がなされるのであれば、

これに勝る喜びはありません。

 

それでは、今日はこのへんで。

ありがとうございました!!

 

 

 

 

川村よしと

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