ぜんぶで3項目の質問をしたので、
それについて、順次ご報告していくコーナーですね。
まず前提として、
市長が代わってから初めての一般質問ということもあり、
選挙時のマニフェストを軸にして質問を作りました。
マニフェストに対する捉え方はいろいろあると思いますが、
有権者の方々が、
基本的にはそれを基準に投票をしているとすれば、
簡単に出したり引っ込めたりしてはいけないものだと思います。
もちろん、当選してから分かること、見える世界もあるでしょうから、
方針の変更ということもあり得ますが、
その際は、住民の方々に納得してもらえるだけの説明が必要ですね。
そんなことを踏まえて、お進み下さいませ。
質問原稿をそのままぜんぶ載せてしまうと眠くなっちゃうので、
主旨が変わらないように、抜粋しながら書いていこうと思います。
…が、具体的な質問部分と答弁は調整の時の文面をそのままです。
再質問以降、その場でやりとりしている部分は、
録画したものがあるので、そこからズレがないように起こしております。
配布資料も載せておきますので、合わせてご覧下さい。
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【超シンプルにまとめた前置き】
市長は議員時代から、
「合理的な判断」「論理的な証明」「財源の議論ありき」
…という3点を重視されていました。
私も同感です。
一方で、市長選挙時のマニフェストには、
これらの記載が不十分な部分も見られます。
マニフェストには、何をいつまでにどれくらいやるかといった、
具体的な施策、実施期限、数値目標、財源を明示するとともに、
事後検証性を担保することに、そのメリットがあります。
簡単に言えば、いつの予算に何を盛り込んで、
いつまでにどの程度実現するのかをはっきりとさせるためのものですから、
市長選挙において掲げられたマニフェストについても、
マニフェストを語るからには、
この定義が前提になるべきものだと私は考えております。
市長が従前から仰っている「合理的判断」や「論理的証明」、
「財源の議論ありき」は、これらの条件を満たしてこそ、
十分に機能するものだと言えるでしょう。
※配布資料1ページ①に記載しています。

マニフェストでは、
0「暴走をストップ」→1「市役所を正常化」
→234「重点政策」→5「詳細政策」
…というステップで示されていますが、この理屈で言えば、
市長が交代して暴走はストップできたわけですから、
次は1について、具体的な話を進めるべきでしょう。
※配布資料1ページ②もご覧下さい。

この中で、
財源確保に大きく関わる部分が、まさに1の行政改革です。
西宮市の危機的な財政状況を改善する方法は、
「優先順位の低い事業をカットすること」
「332億円、年間予算の5分の1を占める
人件費を削減すること」
このふたつしかないと、記載されています。
【質問】
ここで質問します。1点目。
※配布資料2ページ③になりますが、

優先順位の低い事業については、マニフェストの中に
「市長が興味のある事業」
「市長の実績としてカタチの遺る事業」
「市長の支援者の利になる事業」
を増やすばかりで…と記されています。
これらは具体的にどの事業のことで、
それらを削減することにより、
どれくらいの財源が確保できると考えているのでしょうか?
【1回目の市長答弁】
優先順位の低い事業と、それらの削減による財源確保についてお答えします。
削減する事業とは具体的には何かということですが、まさに、
アサヒビール西宮工場跡地の公共施設整備事業の
政策転換によって発生する支出削減だと考えております。
総論として、現在、実施計画・事業計画の策定作業を行っており、
その中で優先すべき事業の選択や事業内容の精査を行っているところです。
施策分野ごとのプロジェクトチーム等で議論を重ねて、
既存事業の見直しや再構築を行っており、
これら見直し等を実施するにあたっては、
その政策の合理性、必要性、有効性といった観点が必要になると考えております。
なお、新しい施策の財源確保については、
実施計画・事業計画を策定した段階でお示しできると考えております。
【再質問する前の前置き】
この時点で、
質問と答弁にズレが生じているのにお気づきでしょうか?
※もう一度、配布資料の2ページ③をご覧下さい。

私は、マニフェストに記載のある部分、読み上げますと、
「市長が興味のある事業」「市長の実績として形の残る事業」
「市長の支援者の利になる事業」を増やすばかりで、
文教住宅都市の目指すべき方向から外れた無駄の多い予算を
つくっています。
挙げ句の果てに、
数百億円の巨費を投じての公共施設整備事業…。という部分の、
「市長が興味のある事業」
「市長の実績として形の残る事業」
「市長の支援者の利になる事業」は何ですか?
…と質問しました。
これを、アサヒビール跡地の公共施設整備事業です。
…と返されてしまうと、日本語としてつじつまが合いません。
※配布資料2ページ③にアルファベットをつけていますが、

「ABC、挙げ句の果てに、D」のABCは何ですか?
…と訊いて「Dです。」と答えられてしまうと、
「D、挙げ句の果てに、D」という論法になってしまいます。
「アサヒビール跡地の公共施設整備事業。
挙げ句の果てに、巨費を投じての公共施設整備事業。」
ちょっとよく分かりません。
「挙げ句の果てに」とは「さいごのさいごには」という意味の接続語で、
「ABC、挙げ句の果てに、D」と使う場合、
DはABCより時間的に後の出来事として扱われます。
(議場でココまで過激には言ってませんが…)
この場合、
河野前市長がABCのようなダメ政策を推進し、
さいごのさいごに、
アサヒビール工場跡地で公共施設整備事業をしようとした。
…と考えるのが普通です。
ABCのように積み重なったダメ政策って何ですか?
…という意味だったという所で再質問です。
【再質問】
「アサヒビール跡地の公共施設整備事業。
挙げ句の果てに、巨費を投じての公共施設整備事業。」
では意味が通じませんので、もう一度質問します。
アサヒビール跡地の公共施設整備事業以外で、
「市長が興味のある事業」
「市長の実績として形の残る事業」
「市長の支援者の利になる事業」は何ですか?
【2回目の市長答弁】
現在、実施計画・事業計画を精査しております。
来年度以降、すべきものを精査した時に予算が大幅に膨れ上がります。
そうなると、何らかの事業を削らざるを得なくなります。
そこで削られた事業が不要な事業ということになるでしょう。
来年度予算が出来上がった段階、実施計画が出来上がった段階で、
○○が減っていますね、何ででしょう?
…となった時に、ABCについてはお答えできるかと思います。
【意見・要望】
私が訊いているのは、
マニフェストを書かれた時点で、
「市長が興味のある事業」
「市長の実績としてカタチの遺る事業」
「市長の支援者の利になる事業」
これらを何だと考えていたのか?
…ということです。
時間もないので、
(持ち時間がギリギリの予定で、これ以上引っ張れないので、)
次の質問に移りますが、2点あります。
まず、私が言っているのは、
マニフェストに縛られろということではなく、
マニフェストはとても重要なものなので、
それを基準に何がどれくらい修正されたのかということが分かれば、
こちらとしても政策の進み具合などが分かりやすいよね。
…という意味合いです。
2点目は、
マニフェストと方向性が変わることはあり得るとは言え、
議員を15年も務められた市長ですから、
自ら発した言葉の定義をしっかりして欲しいですし、
そこに責任を持って頂きたいと思います。
【読み原稿になかった補足として】
マニフェストが書かれた時点で、
「市長が興味のある事業」
「市長の実績としてカタチの遺る事業」
「市長の支援者の利になる事業」
これらは何だったの?…と訊くことで、
これから始まる予算要望でムダをせずに済みます。
市長が既に削ろうと考えているものに対する要望をすることや、
そのために資料を漁ったり打ち合わせをしたりって相当なロスなので、
ここで確認したかったのですが…。
それと、
まさか何のアテもなく、河野前市長が行っていた事業を、
「市長が興味のある事業」
「市長の実績としてカタチの遺る事業」
「市長の支援者の利になる事業」
…と一括りにして批判してたわけじゃないよね?
そういった確認を込めていました。
「今後の予算などで明らかにされますよ」ということだったので、
分かりやすい資料提供と説明がされることを期待しています。
お答えしづらい質問だったかとは思いますが、
「ABC、挙げ句の果てに、D」のABCは何ですか?
…と訊いて「Dです。」と答えられてしまうと、
「アサヒビール跡地の公共施設整備事業。
挙げ句の果てに、巨費を投じての公共施設整備事業。」
…となるので、やっぱり答えになってませんから、
マニフェスト作成時点で、
ABCを何だと考えていたのかをご答弁頂きたかったです。
話をすり替えているように見えた。
…というご連絡も頂きました。
そのような誤解は、市長にとっても不利益でしょうから。
配布資料2ページ③をもう一度復習。

そして実は、出たとこ勝負の再質問に対する答弁の、
「予算や実施計画が示された段階でお答えできる」というところが、
今後の政策推進を確認するために、
いちばん頂きたい内容でした。
最初の質問と、それに対する答弁は噛み合っていないのですが、
目的は達成です。
□■□
コレ、書いてて思ったんですが、
メチャメチャ長いですね(笑)
途中で読むの止めちゃった方もいるんじゃないでしょうか。
行政改革についての質問はまだ続くんですが、
「優先順位の低い事業をカットすること」についてが終わったというところで、
一旦終わります。
次回は、行政改革に関する質問のうち、
「332億円、年間予算の5分の1を占める人件費を削減すること」
についてですね。
それでは、今日はこのへんで。
最後までお付き合い下さった方、ありがとうございました!
Blog書くのに、すんごい時間かかっちゃった…。
川村よしと