前回、「僕の実姉に似すぎ」なアヤコさんとの顛末を書いたわけですが、同時にやりとりを進めていたのが42歳の看護師・カナコさんでした。
LINE交換をしたときに、なんと下の名前が「最初にお付き合いしたパートさん」と同じだったため(もちろん「カナコ」は偽名です)、少しパートさんを思い出して、やり取りに熱が入ったのを覚えています。
カナコさんがいたので、「アヤコさんはあきらめてもいいか・・・」という判断に至った記憶がありますね。
なんだか最初は「運命の出会い?」なんて考えていたわけですよ(笑)
彼女の真実を知るまでは・・・
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実はカナコさんに対しては、出会い系を始めて2ヶ月くらいの、まだ苦戦していた時に一度サイトメールでやり取りしてます。
確か3ヶ月くらいでサイトメール履歴が消えるので、気づかずにもう一度メールを出してしまったんですね。
まあ、既婚女性は大体写真なしですし、名前も似たような羅列が多いのでよくあることです(笑)
カナコ:はじめまして。 でも、以前もメール頂いてますよね。写真覚えてます。
しろた:え・・・? そうなんだ(笑) でも似たような名前多くて覚えてないや(笑)
カナコ:確か、お付き合いの考え方について話したのですが意見が合わなかったような・・・・○○市の既婚者です。
しろた:あ! 思い出しました(笑)
細かいところは忘れましたが、カナコさんは最初から「好きではない女性とも、体の関係を持てますか?」といったストレートなことを聞いてきたと思います。
自分としては紳士的な回答をしたつもりだったのですが・・・
カナコさんの希望はもっとお互いが激しく愛し合うような、ディープなお付き合いがしたいという感覚でした。
実際、彼女は非常に嫉妬深いというか、独占欲が強く、「既婚者であっても、奥さんと仲がいい人は許せない。」というめんどくさいタイプの女性です。
あと、非常に受け答えが短文で、必要以上のことは返してくれません。
でも、逆にこういう女性こそ長引かせてはいけないと思い、思い切って「LINEでじっくりお話ししましょう。」と打診しました。
すると意外や意外、「わかりました。」とあっさり交換成立です。
しかし、
「私は、合わないと思ったら即ブロックしてしまうので、それだけはご了承ください。」
とクギを刺されてしまいました。
カナコさんの概要ですが、
・42歳既婚者 長女はすでに20歳で下の子も高校生。
・仕事は看護師だが、保育園で養護教諭的に働いている。
・隣に住んでいる姑一家が口うるさいのでつらい。
・旦那さんに訴えても、丸め込まれて「嫁が悪い」になってしまう。
・さらに旦那さんの兄弟が週末に子供を連れて遊びにくる。そのたびに子供の学歴自慢を聞かされる。
・だから家政婦のように、ご飯や身の回りのことをしているだけで旦那に愛情はない。
・飲み屋で声をかけてもらった男性と不倫を始めた。ただしデートはホテルデートのみ。
・それでも満足だったが、彼が奥さんを大事にするのが許せなかった・・・私はヤキモチ焼きなんです
僕が最初にお付き合いしたパートさんに境遇は似ているようです。
違うのはその嫉妬しやすい性格。
実際やりとりをはじめると・・・
カナコ:私は、本当に好きな人とそういう関係になりたいんです。私だけを見てほしい。
しろた:なるほど~ でもその気持ち、わかりますよ。
カナコ:しろたさんは、奥さんと夜はありますか?
しろた:え・・・!? な、ないよ(本当は少しあるけど・・・(^^;)
カナコ:よかったです。私、奥さんとしてる人は無理なので。
しろた:( ゚Д゚)そ、そうなんだ・・・・。 でも、二股ならともかく、既婚者で奥さんと関係があるのは仕方ないんじゃない?
カナコ:過去、そういう方はいました。でも、すべて断っています。私は、私だけを見てくれる人としたいんです。
ん~、まあ・・・このくらいは「君だけを愛してるよ」などと言っておけばいいでしょう・・・
嫁や他の女性とのLINEをチェックさせろなんて言わないでしょうし。
しかしカナコさん節はさらにエスカレートし、
カナコ:しろたさん、奥さんと別れる決意はありますか?
しろた:い、いや・・・。 またなんで?(゚Д゚;)
カナコ:私が離婚したら、既婚者同士じゃなくなりますよね? 私は対象外になりますか?
しろた:そんなことないよ。 僕がハピメに登録する前にお付き合いしていた方はバツイチさんだし。
だんだん雲行きが怪しくなってきました(^^;
それでもなんとかお出かけの話やスイーツの話に持っていって、アポを取り付けることに成功。
時々旦那さんや姑さんのグチがライン連打されますが、それらも受け止めつつ、今まで他の女性ではしたことがない、毎日の「おはよう」「おやすみ」LINEも頑張りました(笑)
慣れてきたところで、「今仕事終わったよ。お疲れ様!」なんてLINEも入れてみたのですが、別に毎日する気はなかったんですね。
ところがある日、「おはよう」LINEから何の会話もなく21時を回ったところで・・・・
「今日は、『お疲れ様』LINEはないんですか・・・」
と一言。
とにかく、やり取りの間隔が空くと何かしらネガティブなコメントが返ってくるので、相当マメにやらいとダメですね。
それでも頑張ってカナコさんペースに合わせていたのですが、ある朝こんなLINE連打が。
カナコ:しろたさんごめんなさい。 私、ひとつウソをついてました・・・。
しろた:え? ウソ?
カナコ:私、○○市に住んでるって言いましたよね。でも、本当は××市なんです。
もう、姑が隣にいるというだけで嫌で、実はアパート暮らしなんです。
しろた:アパート!? 別居してるってこと?
カナコ:アパートで別居してて、晩ごはんの準備するときだけ家に帰ってます。
今主人とも話していますが、おそらく、もうすぐ離婚します。
しろたさん、奥さんとは別れられないと言ってましたよね。
だから、きっと私は対象外になってしまいます。
いんです、これで終わってもいいんです。
LINEに返事はいりません・・・
しろた:僕は平気だよ。冷静になって。本当のことを言ってくれて嬉しかったよ。
カナコ:しろたさんに会って、「好き」になってしまったら・・・ご迷惑をおかけするので。
出勤中だったのであまりこちらも返せず、その間に怒涛のようにLINEが着弾しました。
もしや、これが噂の「メンヘラ」では・・・?
ネットの世界でしか知らなかった「メンヘラ」とついにつながってしまった・・・
と、悟りました(笑)
ただし、メンヘラ女性はうまく扱ってコントロールすれば、男性依存が高くセフレにピッタリという意見もあります。
カナコさんが前にお付き合いしていた彼と、「ホテルデートしかしたことがない。」というのも納得しました。
好きになれば、Hだけの関係でも満足してしまうわけですから、ある意味セフレには好都合ですね。
となれば、ここで切ってしまっては勿体ないです。
「僕はバツイチだって問題ないって言ったよね。 だから安心していいよ。」
と優しく諭すようにして、なんとか持ちこたえてアポの日を迎えることになりました。
ちなみに、前日にもカナコさんから、
「会って当日にホテルはちょっと・・・それでもいいですか?」
とLINEが。
即日ホテルなんて行かないよ・・・どんな男と会ってきたんだ?
と思いましたが、めんどくさがっては負けです。
午後休を取って、そのまま待ち合わせ場所に向かいます。
実は、カナコさんの家は自分の職場から車で10分程度なんですね。
仕事帰りの会いやすさがあるので、そこも簡単に諦めきれない部分ではありました。
時間通りに現れたカナコさんは・・・・
なんだかスラっとした、非常に背の高い方でありました。
僕が170センチないので、同じくらいの気がします(^^;
あと、猫顔系統ですね。
犬顔の癒し系が好きな自分としては、少し好みとは外れる部分ではありました。
(ただし、大部分の男性には「奇麗な女性」と言われる範疇だと思います)
さて、紆余曲折の末やっと会えたカナコさんと、近くのカフェでお茶しましたが・・・
なんというか、あまり話が盛り上がりません。
あと、気になるのが僕の目を見てくれないんですね。
これは今までの女性とは違いました。
今までの女性に対しては破壊力満点の、「出会い系で会った面白い人の話」もカナコさんには通じません。
なんたって奥さんと出かけたなんて少しでも言えば不機嫌になるくらいの女性ですから、他の女性のネタでウケるわけがありません。
一通り彼女がお付き合いしていた男性との別れ話や、旦那さんとの現状、姑さんの話をして40分くらい経ったころ・・・
「あ、そろそろ行かなきゃ。」
と、まさかの打ち切り宣言が(´;ω;`)
そもそも、このアポの日時は彼女が指定してきたんですから、たった40分で次の予定が迫っているなんてわけないんですよね。
個人的には部下や同僚とのコミュニケーションで会話は鍛えていますし、普段から情報収集して豊富な話題に対応できるよう努めているつもりです。
だから今まで会った女性の場合、2~3時間の予定が盛り上がりすぎてタイムオーバー・・・ということはあっても、当初の予定より早く盛り下がって終わるということはありませんでした。
それだけ、初対面の女性を楽しませる「厳選した面白ネタ」は準備してきているつもりなのですが・・・
それが全くカナコさんには通じません(笑)
僕も「了解、じゃお会計しますね」と席を立って、待ち合わせ場所まで送って、そのままお別れとなりました。
一応、1日だけ「ありがとうございました。」的なLINEはやりとりしましたが、その後既読スルーとなり・・・
結局ブロックされました(^^;
正直言いますと、後にも先にも、いわゆる「面接落ち」を喰らったのはこのカナコさんだけです。
個人的に「会うまでこぎ付ければ、トークで何とかなる。」という自負を持っていましたが、すべての女性に通じるわけではないですし、やはり相手を見ながら話題の選択やや話す量・聞く量を調整していかないといけませんよね。
まあ、もし「大好きになってしまった場合」は、メンヘラならではの「強烈な愛情と嫉妬」が待っているわけですから、これはこれで良かったのかもしれません。
僕は、やはり「家庭とは切り離した」、ちょっとした特別な時間であればいいと思ってますから。
出会いのために、普段の仕事や家庭を崩壊させる必要はなにもありません。
「日常」の充実感や幸福感はしっかりと自分の努力でつかみ取るようにしつつ、でも時々踏み入れる「異空間」を楽しんでみたい、と思っているのです。