気が付くと何か喋ってるいや喋ってるのかな唇から言葉がこぼれてこぼれた事にも気が付かないで歩道の脇にしゃがみ込んで目の前を通り過ぎる近くを遠くを過る影法師たちをぼーっと眺めてる不意に足元見下ろした際突然唇の端から涎が垂れるそんな涎みたいに言葉が落ちる変なのわたしの足元のアスファルトにべったり小さな水たまりができてその路上の池がわたしの言葉だなんて嘘でしょだって実感全然ないものまるで路上に打ち捨てられた煙草の吸殻を見詰めてるそんな気分嘘でしょこれがわたしの言葉?言葉たちなの?私の気持ちのその時の形なのかあギャップがまるで断崖絶壁だわたしが落とした言葉を確認しようってのぞき込もうとすると落ちてしまいそうだ手を伸ばしてもさっきまでわたしの中にあった言葉に手が届かない届く気が全くしないもういいんじゃないなんて慈愛をこめた優しい声が聞こえたりする誰の声?分かってる自分の声なんだよね信じられないけどこんなこと良くあるな他人みたいな人に指図されて自然にわたしはそれに従ってるいつもそう素直だね反抗する気はないのかな?これは過去の結果だから抗って得たことより失ったことが多すぎるだったと思う気が付くとわたしの唇から漏れている言葉たち本当は君たちをぎゅっと抱きしめてあげたいんだだってわたしの心だもん本当はもっと大切にしたいしたいよわたしの心の影の言葉だもの道端の排水溝に無造作に流し込んだりなんかしたくないよでも気が付くと何か喋ってるきっとそう喋ってるわたしの唇から言葉がこぼれて今日もまたこぼしたことに気が付かない誰のせい?てか何のため?いや違くてわたしの周りの人たちのためなのかあ小さな小さなわたしのひとつの気持ちが小さな小さすぎるわたしの言葉が行き場を失うそういつもそう誰にも向ける事がなかった言葉が気持ちが街を吹く風に流され溶け込んでしゃぼん玉の末路みたいに消えてしまうそう綺麗さっぱり消えてしまうてかいや違くて大きな誰かに無かったことにされちゃうわけかあ。