ふと思い出したんだけど。
数年前(2013年の7月だっけ?)
日本のどこかの、たった12人の限界集落で、一晩のうちに5人が殺害される、そんな痛ましい事件が起こったっけ。
確か、そうだったとそう思う。
その常軌を逸した行動を起こした男は、この小さな村では、かなり浮いた存在だったらしい。
その男は、
「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者」
そんな言葉を残していたらしい。
彼は、村八分にされてたらしい。
毎日毎日、周りから、白い目で見られていたらしい。
そんな彼に村人のひとりは言ったらしい。
事件直後に、
「早く死刑になればいいのに」
そんな言葉を言ったらしい。
ひとの命を奪った、そんな男がもちろん許される訳がない。それは当然の事だ。
でも、なぜか、
ちょっとだけ、不思議にも思う。
彼は生まれつき異常だったのかな?
彼を取り巻く環境は、素敵な状況であったのかな?
彼は村八分にされてたらしい。
どうしてなのかな?
人殺し。
彼は自らそうしたくてしたのかな?
それとも、
そんな立場に追い込まれたのかな?
わからないけど。
許されるものでは当然ないけれど。
そうだな、どうなのかな?
そんなバカは、
まあ、多分表向きの法に裁かれ、適切に?処分されてそれでおわりか。
まあ、そんなもんだろうな。
そして彼を追い込んだ、追い詰めた、息を殺して睨みつけた、静かに冷静に。
そんな村の偉い連中は、
手馴れた、村の掟の手順に従って、
彼を処分してそれで終わりか。
そう、彼を追い込んだ、追い詰めた、村人たちは?
もちろん!
涼しい顔して、明日も晴れやかな笑顔に包まれ過ごすのだろう。そう、笑顔で。
こういう事に関してほとんどの人たちは思わないらしい。
こんな事の中に、理不尽な要素なんて問題は認めない、認めることの出来ない、村の外の異世界の、余所事であるものらしい。

とても不思議な、気もするけどな。
























1571504685970.jpg
こんなこと不思議に思う僕が不思議なのかな?