水槽の金魚たちが見てるお花たち
凛とたくましくいじらしい初々しさが可憐です
鏡を見たことないんでしょ
あたしと彼とお花たちみんな一緒に
あっけらかんと夏の光を浴びて
いて生まれ育って腐ってく
水槽の中の金魚たち見る
うつむいて陰気に歩く群れの人たち人たち
思いたったみたく気まぐれに開く顔顔表情
なんて笑顔が無邪気すぎるんだろう
なんでそんなに天真爛漫すぎるのか
何を忘れて何を見ないでできるんだろう
群れたメダカはよそ見ができない
する気もない
赤子のときに握ってたはずのもの
忘れるかもしれない
忘れそうだ
忘れないように
踏ん張れない
忘れてしまえばそれでそれですっからかん
すべておしまいだけどさ
儚い日常生活愛おしさ
それだけは
なぜかなぜだか手放せない
とりあえず明日の予定は決まっているし