この日はお腹に優しいものを食べた日。

この日より前に私は夜中、腹痛に襲われて。
心配した彼が家に来てくれたことがあった。
まだ彼を部屋に入れたことがなかったのに…。お腹が痛くて散らかった部屋を片付ける余裕などなく、初めて彼を招いた部屋はとても散らかっていた…。普通の男子だと、別れられるレベル…。お腹も痛いし、顔も悲惨…。そんな私を見ても嫌わなかった彼は本当に優しい人だった。彼と付き合って本当によかったと思った。

そんなこんなで、後日のデートの日はお腹に優しいものを食べようよって提案してくれた。お粥のお店。彼女の体調に合わせてくれる素敵な人だ。

その日は家で待ち合わせをした。家に来た彼は、なにも言わず手際よく私が置いたままにしてた皿を洗ってゴミをまとめてくれた。お母さんかよ!!お母さん以上にお母さんって感じ。もうなんか、お母さん飛び越えて仏様。私が男性でも、彼と仲良くしたい!そう思えるレベル。で神々しく見えた。

親が送ってくれた24時間テレビのティシャツが二枚あったため、ペアルックをして出掛けた。偶然のように語っているが、私はアイドルの大野智君が好きで、大野智くんが24時間テレビのティシャツをデザインしていたためそれを親に買ってもらっていた次第である。そのティシャツを買える場所が近場になく、実家だとすぐ買える場所にあるため親に頼んでいたのだ。だが、人気すぎて欲しいサイズが手に入らず、とりあえず着れそうな2枚をサイズ違いで買ってくれていた。私は、2枚とも送って欲しいと頼んだ。そのため、手元に二枚あった。その時はまだ、親に彼氏のことは打ち明けておらず、なぜ2枚なのか?と問い詰められたが、とぼけておいた。

そんなこんなで、ペアルックをできたというわけ。そして、初めてのツーショットも撮った。どちらもまだなんだか初々しいそんな笑顔である。

お粥は、なんか日本風ではなく
韓国風?的な?なんか変わったお粥のお店だった。思ってたより美味しかった。私はお粥があんまり好きではないのだけれど、ここのは美味しかった。

そして、彼がお茶好きなことを知った。食後にお茶をティーポットで頼み、スマホで時間をはかりお茶を作り、目をつぶって大事そうに飲んでいた。お茶を飲むとき、そこには彼だけの空間が生まれていた。あ~癒し~!!!そう思った。なんかこう、小動物が大事にフルーツを食べてる感じの癒し空間がそこにある感じ。
お茶を飲むときの彼がこの時からずっと好きである。

この日覚えているのはこんな感じかな。