前触れ | さなとりぅむ

前触れ

嵐の前は 空が赤くなる

さなとりぅむ-家をでてすぐ

AM5:00 

外に出ると まだ空は真っ暗で けれど何分もたたないうちに 赤くて黒いものが沸いてきた



さなとりぅむ-小学校の下り道


朝焼けの空というよりは 

どこか違う世界へ入り込む裂け目のような 

昔刻んだ傷のような


歩きながら 怖くて なんども後ろを振り返りながら


そんな空だった




怖くて寒気がしたのか

空が綺麗過ぎて寒気がしたのか


湿度が高くて汗をかいたのか

怖い空に冷や汗をかいたのか


どうしようもなく泣きそうになったのは


美しかったからか

怖かったからか


何か他のことに対してか



よくわからないまま 歩いた。