ユーラシアプレートは、地球上のリソスフェアを構成する
プレートの一つです。

その上には、ヨーロッパ、アラビア半島、ロシア、インド、
中国、日本の本州の西半分、四国、九州、沖縄諸島などが、
乗っかっている、広大な大陸プレートです。

つまり、本州の西半分や、四国、九州などは、
ユーラシアプレートの一番東側の端に乗っかっているのです。


ユーラシアプレートの南東側は、
フィリピン海プレートと接触しています。

その境目は、駿河湾から南に伸びる、いわゆる駿河トラフ、
そこから更に、東海沖、伊勢半島沖、四国沖、宮崎県沖、
鹿児島の東方沖へと伸びる、いわゆる南海トラフです。、

フィリピン海プレートは、
北西方向に有るユーラシアプレートに対して、
常に南東側から、北西方向に、強く押し付けるように動いています。

単に押し付けるだけでは無くて、
ユーラシアプレートの下側に、潜り込むように動いているのです。

なぜ、フィリピン海プレートが、潜り込んで行くのかと言うと、
フィリピン海プレートの方が、ユーラシアプレートよりも、
比重が重いからです。


かつて、2000~1500万年前には、
フィリピン海プレート上に、小島が存在していました。

フィリピン海プレートが、どんどん北西側に動いて来るので、
しかも、どんどんユーラシアプレートの下に潜り込んで来るので、
小島と本州との距離は、少しずつ近づいて来たのです。

やがて、小島と本州とは衝突しました。

小島を乗せたフィリピン海プレートは、
そのまま、ユーラシアプレートの下に潜り込んで行きました。

でも、小島の大きさは、大き過ぎたので、
ユーラシアプレートの下には、潜り込めなかった。

それで、小島は本州と合体する事に成りました。
それが、現在の伊豆半島です。


ユーラシアプレートと、フィリピン海プレートの境目よりも、
もっと北側の部分は、
ユーラシアプレートは、北米プレートと接触しています。

北米プレートは、北海道や、本州の北半分が、
乗っかっているプレートです。

その境目は、糸魚川~静岡構造線(いわゆるフォッサマグナ)と、
糸魚川から日本海の海底を北側に伸びる線です。

実は、北米プレートも、ユーラシアプレートの事を、
常に東側から、西側に向かって、押し付けているのです。


北米プレートも、ユーラシアプレートと同様に、
大陸プレートの一種です。

大陸プレート同士が押し付け合っている場合には、
どちらかが、相手の下に潜り込むような現象は起きません。

ほとんどの場合、押し付け合ったまま、
どちらかのプレート、または両方のプレートが、
その場所で、隆起するのです。


なぜ、北米プレートが、ユーラシアプレートを、
東から西へ押し付けているのかと言うと、
それには理由が有ります。

北米プレートの東側には、太平洋プレートが有るからです。

太平洋プレートは、北米プレートを、
非常に強い力で、西側に押し込んでいるのです。

更に、フィリピン海プレートと同様に、
北米プレートの下側に、潜り込んで来ているのです。

北米プレートの全体は、太平洋プレートに押されて、
その西側に有るユーラシアプレートに押し付けて来るのです。


ユーラシアプレートにとっては、堪ったモノじゃ有りません。

南東側からは、フィリピン海プレートに押されて、
更に、自分の下側に潜り込まれて来ている。

東側からは、北米プレートが、ガンガン押し込んで来る。


今回の能登半島地震は、
北米プレートの、西側に押す力に耐えられなく成って、
ユーラシアプレートの内部の断層が動いたと考えられています。

でもね、これでストレスが発散されたとは、考え難い。

フィリピン海プレートが、北西側に押して来るストレスも、
相当、溜まっていると考えられるのです。

現在の、ユーラシアプレートの東端の状態は、
かなり、ヘロヘロに成っていると思われます。

誰か、ユーラシアプレートに、力を注入して下さい!

もう、耐えられなく成ってしまうかも知れません。
 

 

 

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