由香さんのマンションに行った。
「逢いたかったよ」
「わたしもよ」
「急に寒く成ってきたけど、大丈夫?
ちゃんと暖かくしてる?」
「大丈夫よ、ちゃんとエアコン有るしね」
「そうだよな。
オレなんか貧乏暮らしだったから、
冬は、いつも石油ストーブだったんだけれどね」
「石油ストーブ?
石油ストーブって、暖かいの?」
「そりゃあ、暖かいよ。
コスパで言ったら、一番良いんじゃ無いかな?」
「そうなんだ。
わたし、ほとんど使った事無いわ」
「ストーブってさ、実際に暖かいんだけれど、
ストーブの中で、火が燃えているでしょ。
あの様子を眺めているだけで、
何だか、心の底から暖まるんだよね」
「ふ~ん、そうなんだ…」
「石油ストーブにも、いろんな形が有るんだけれど、
オレは、アラジンみたいな形が好きかな?
なにかさ、可愛らしいし」
「アラジン?
どんな形?」
「知らない?
う~んと、縦型のランプみたいな形のヤツ」
「あ~、何となく分かる気がする」
「ここのマンションってさ、
石油ストーブは、禁止じゃ無いのかな?
最近は、けっこう禁止のところが有るよね」
「いいえ、そんな話し、聞いた事が無いわ」
「そう、それじゃ、今度買って来てあげるよ」
「嬉しいわ。
でも、石油ストーブって、灯油を燃やすんでしょ?
灯油は、どこで買って来るの?」
「近くにガソリンスタンドが有れば、
自分で買って来てもイイけれど、
配達してくれるところも多いよ」
「配達って、どうやって配達してくれるの?」
「普通は、20リットルのポリタンクだけれどね。
ほら、あの赤いポリタンクでさ」
「ああ、あれね」
由香さんの顔を眺めている内に、
愛おしさが、込み上げて来てしまった。
それで、ちょっと小さな声で言った。
「…オマ〇コを舐めたい」
由香さんは、何だかツンとした顔をして黙っている。
それで、もう一度、言った。
「由香さんの、オマ〇コを舐めたい」
「あのさ、別に嫌な訳じゃ無いけど、
もうちょっと、ムードの有る言い方をしてくれない?」
しまった~! と、思った。
女性が、こう言う言い方をし出したら、
事は、スンナリとは運ばない。
「ごめん、オレが悪かった。
デリカシーが無さ過ぎるよね。
悪かった。
ねえ、お腹は空いていない?
外に、何か食べに行こうか?」
そう言った途端に、由香さんが抱きついて来た。
「いじわるな事を言って、ごめんね。
わたしの事が、欲しいんでしょ?
のり君の好きにしてイイよ」
「由香さん、キスをしてもいい?」
そう言ったら、由香さんの方から、
唇を押し付けて、舌を絡ませて来た…。