今回の話の中心は父です。

ワニ子は強烈だが、父はいたって
普通だ。
ワニ子を選んだと言うこと以外。


私が小さい時からワニ子は
サービス業で働いていたため、
土日はいつも父と一緒だった。
そのため、週末にあるイベントは
父が出席していた。

保育園の運動会の時の事である。
父兄が出場する竹馬競争があった。

私は運動会のかけっこは、いつも
1位だった。だから当然、父も
この競争で1位をとってくれる!!
そう期待をして応援をした。


よーい、ドン!!


竹馬に乗った
父兄4人(ぐらい、もう記憶が
定かでない)が一斉にスタート。

すると、なんと本当に、父が
先頭になった!
私の応援がより一層強くなり、私の目の前を通過した。

その瞬間、


ドスーン。



地面が揺れた。

気付くと父が私の目の前で、
スッ転んでいた・・・
きっと地面が揺れたのでは、
なかったはずだ。
恐らく幼少期のショックな気持ちが、
私の記憶を脚色したのかもしれない。
それほど記憶に残ったのだ。

結果はもちろんビリ。
カッコ悪そうに戻ってきた父に、
小さいながらも、
文句を言えない自分がいた。

その後も運動会などは父がよく参加
してくれたが、これほど記憶に残っている運動会はない。
この時父37,8歳だろうか、
よく竹馬なんかに乗って
頑張ったものだ。

ケガをしなくて良かった良かった笑