ネクタイ外して野良へ・(54)・・ラチスを作る
建物の形も見えてきたので、いつも同じ作業では疲れるので、敷地を取り囲むラチスを作ることにした。
外壁に使った幅13センチ長さ2mの杉板を、帯鋸で幅4センチほどに縦引きする。
さらにこれを50センチの長さに切って、支柱にビスで止めてゆくのである。
この作業には準ちゃんやチーズさんも参加した。
ラチスの長さは20m以上もあるので、用意する板の量も相当のもので板はあらかじめログ用の塗料を塗ってある。
これをビスで止めてゆく。最初の板の傾きが肝心で、同じ間隔で同じ傾きで止めて行かねばならず、ここは検査官の準ちゃんが担当した。
出来上がって見ると、意外に建物とマッチして、なかなかの出来に皆満足であったが、ぼくの方は「もう一度作れ」と言われたら「二度と作りたくない・・」と言いたくなるような面倒な仕事であった。
敷地の下には県道があって昔から山と海をつなぐ間道となっている、後になってこのラチスや建物を見て、喫茶店か何かと間違ったのか、ハイキングの人達が上がってきたのには面食らった。
ラチスの内側はドーリさんが「うんうん・・」言いながら石を運んで作った花壇となっている。そこには自宅から持ってきたハーブやいろんな花が植えられている。
ドーリさんもこの花壇で満足したかと思っていたら、何やらもっと大きな花壇を作ろうとする気配で、また石など集め始めていた。



