団体概要 | NPO法人しりべつリバーネット

NPO法人しりべつリバーネット

NPO法人しりべつリバーネットは、尻別川の流域に住む住人たちにより川や水をとおして、豊かさを享受できる自然環境や地域文化を考えていく、新しい形のNPOをめざしています。

しりべつリバーネット設立の趣旨



 しりべつリバーネットは、1996年12月10日、 尻別川とその流域において、生活の基盤と水環境の保全と創造、地域の歴史や文化の 涵養と愛護等をとおし、市民を中心に産・官・学が垣根をこえてコミュニケーションを深め、豊かで特色ある健全な流域社会をつくっていくことをめざして設立されたネットワークです。


 川や水をとおして、豊かさを享受できる自然環境や地域文化を考えていく、新しい形のNPOをめざしています。




尻別川は



 北海道南西部大滝村フレ岳を源流とし、「蝦夷富士」羊蹄山の麓を潤し、日本海へ注ぐ全長約126kmの一級河川です。

 流域にある8つの町村は農業、観光を主要産業とし、3万人以上の人々が尻別川の恩恵を受け川とともに暮らしています。特に羊蹄山の麓から湧き出し、尻別川に注ぐ湧き水は、日本名水百選にも選ばれたおいしい水で、流域内外の多くの人々の体と心を潤してくれます。


 また、尻別川には、幻の魚とよばれるイトウを始め、数多くの魚や動植物が生息しています。

真狩川にはオショロコマの南限生息地があったり、羊蹄山には固有の植物が生息する

など、尻別川流域の自然環境は学術的にも貴重なもので、私たちにとっては掛け替えのない宝物です。


 「しりべつリバーネット」は、生命線である尻別川でつながれたこの「流域」を、ひとつの地域としてとらえ、この流域を、すべての人にとって、すべての動植物にとって、より暮らしやすい地域にするために、流域住民の手による「流域自治」を実践していくことを目的とするNPO法人です。


 流域自治とは、流域に暮らす私たち流域住民と、尻別川を大切に思う全世界の人々が、自ら考え、議論し、行動して、自分たちの流域の問題を解決し、流域を作り上げていくことです。


 「流域連携」という言葉のもと、みなさんが交流し、意見を交わし、自分たちで流域社会を作り上げていくことが目標です。


 しりべつリバーネットは、みなさんの声を集め発信すること、情報交換や議論の場を提供するための活動、流域の環境保全のための植林、多くの人が川を知り、親しむようになるための活動を行っています。