誰かの温もりが恋しいって、想えるほど
 抱きあった記憶はなくて

 寧ろ、冷たい温もりだけが、未だに
 指先に残るばかりで

 誰も、触れてはくれないね

 誰かに、触れようとするたびに怖くなるの


 私は、どこまで貴方に触れてもいいんですか?って

 いつも、怖いの。

 私が触れてしまえば、消えていなくなっちゃいそうだから
 私からは触れられなくて

 貴方から、触れてもらわなきゃ
 どこまで、私が、貴方に近付いていいのか、わからないの。

 1歩が踏み出せないの

 貴方から、こっちに、歩み寄ってくれないと

 私はもう、どうしていいか
 わからないから

 ただ、動かない画面越しに映る貴方を眺めてるだけ。

 呼吸をしても、胸が痛むだけ。

 目を閉じても、胸の奥から抑えきれない何かが表に出てきてしまいそうになっちゃうから

 唇噛み締めて、ただ、堪えるの。


 どうせ、、、。

 また、、、。

 たぶん、、、。

 駄目だな、、、。


 なんて、いろんなことを想いながら
 枕を濡らすの、服の袖が濡れて濃くなるばかり




 こんな、私、貴方は知らないでしょ?

 
 私の中にいる、本当の、ワタシ。


 酸素が足りない感覚
 酸欠だ。

 やっと、息が上手く出来てたところだった。



 一緒に生きてる、心地がした。
 寄り添って、歩み寄って、支え合って
 手を繋いで、一緒にいるとばかり想っていた。


 いっぱいいっぱい荷物を持たせすぎたかな。
 
 少しだけ、貴方に預けすぎたみたいね
 私の無駄な脂肪のカタマリ。

 甘えすぎてたみたいね。
 
 もう、、、甘えちゃ駄目なのかな。
 
 甘えられる場所も、
 寄り掛かれる場所も、
 私が一番好きな特等席も、
 いいよ、も、あげる、も

 おいで、だって...

 全部、全部

 あの日に、なくなっちゃった。

 どうしてかな、、、

 もう、どう
 触れていいか、わからないの。

 貴方に
 会いにいって、いいのかすらも
 わからないでいるの。

 だって、
 貴方は、いないんだから。

 
 ...


 みんな、いつもそう。

 またね、明日ね。

 またね、が、あるの?

 明日、なんて、こない日、あるのに

 約束...

 出来ないものになるならさ

 しないでね

 期待させないでね

 離れてくなら

 ...

 せめて、終わらせてからにしてよ

 なんて


 何も、知らされずに
 また、、、なんてこと、やめてよ

 
 捨てられる、覚悟なら
  いつだって、出来てる

 それだけは

 そこだけは

 誰かと、出会っても、別れがある生き物だから、その、覚悟だけなら

 私は出来てる。








 いつまで、待ってればいいんだろ。

 待ってて、なんて、言われてないのにね。