突然だが、結婚指輪をしている男性が好き。今までアクセサリーなぞ身に付けてこなかっただろうと窺えるような男性の節ばった左手薬指に光るものが見えると余計萌える。


 こんなことを書くと略奪愛とか不倫願望があるのではと誤解を受けそうだが、そのようなモノはからっきし無い(笑)


 ただ結婚指輪をしている男性を見ると、愛妻家なんだな、とか、家族を大切にしているのだろうな、と自分の中で相手に対する好感度が爆上がりするだけだ。


 自分がリストラーズが好きなのは、アカペラの編曲技術や歌唱力の高さは言わずもがなで、それらに加えてメンバー全員結婚指輪を着用しているということもあるのかと。(草野さんのみ指輪をしている時としていない時がある) 先月放送対局が行われた鸞和戦(麻雀)でも加藤さんの左手ばかりに目がいってしまった事は内緒。


 なぜいきなり結婚指輪について語りだしたかと言うと、そのきっかけは昨日15日に放映されたNHKの朝ドラ「虎に翼」


 念願の弁護士にはなれたものの、さっぱり依頼が来ず、事務所のボス弁にすら「若い女性にされるなら弁護よりお酌かな」と言われてしまう寅子。「男性の方に弁護をお願いしたい」と依頼人、しかも彼女が一番力になりたい女性にすら断られる日々。そんな中自分と同じ時期に合格した先輩は女性弁護士として初めて法廷に立つ。彼女は結婚し、妊娠までしていた… 

 

 昨日のラストで寅子があんなに頑なに嫌がっていた縁談を両親に土下座して頼むシーンがある。


「心底くだらないと思うが、結婚の有無を人間の信頼度を測る物差しとして使う人が非常に多い」と彼女は述べる。立派な弁護士になるために、社会的信頼度、地位を上げるための手段として結婚がしたい、と。弁護士として活躍する先輩と全く仕事にありつけない自分はどこが違うのであろうと考えたとき、真っ先に頭によぎったのは結婚の有無だったのだろう。


 くだらない。彼女が言うように心底くだらない。結婚の有無で人としての信頼度や評価なんて決められるものか。そんなの全く関係ないだろう。冗談じゃない。


 とテレビを観ながら憤っていた…が…


 がっっっ!!


 正直なところを言うと、自分も何か商談がある時、取引をする時、男性の指に結婚指輪があると安心する。結婚しているから、生涯のパートナーとして1人の人にきちんと選ばれた人だから、守るべきものがあるから、この人はおかしなことはしないだろう、信頼出来る人だろう、と、頭の片隅で思ってしまっている事を否定できない。

  

 そして職場でも、イイ歳の男性が独身だとランチのネタに「あの人見た目も悪くなくて仕事も普通にできるのになんで結婚してないんだろ」と、あたかも結婚していない事が悪であるかのようにウワサ話をすることも。  


 職場の男性陣の結婚指輪着用率が高いのは、そのような反応を見越してという理由も少なからずあるのかな、と思ってしまう。(実際に聞いたことは無いが)


 誤解をしないで欲しいのだが、別に独身だから、結婚指輪をしていないからその人は信用できないとか、悪いことしそうとかそんな事は全く思っていない。特に指輪に関しては仕事の関係やアレルギーの問題で身につける方が出来ない人も沢山いるであろう。ただ結婚をしていることがわかると自分の中で相手に対する信頼度が僅かながら上がるという事実は否めない。


 いまだに飲み会ではお酌は求められるし、女性が担当だとわかった瞬間微妙な反応する人もいる。男性上司と一緒に挨拶すると自分だけ名刺を貰えないこともある。自分が入社した当時に比べたらだいぶ減ったが、それでもまだ女性を下に見てくる人は確実に存在する。寅ちゃんの時代からもう80年以上も経っていると言うのに。なんで男どもの考えはアップデートされていないんだろ。


 しかし、かく言う自分だって寅ちゃんが指摘している通りじゃないか。結婚の有無で相手の社会的信頼度を無意識に判断しているではないか。そんな自分が前時代的な男性の思考回路に、そして寅子の判断に憤る資格なんてない。アップデートが必要なのは自分の方だ。


 女性の不自由さとか地位とか、考えさせられることが多いドラマだが、今回はとくに身につまされた回だった。

 



 と言うことで今日の曲はこちら↓ つい先日めでたく20万回再生突発!!



 

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