ボヤキの久保谷、9年ぶりVで“独演会”…男子ゴルフ
スポーツ報知 10月10日(月)8時2分配信


シラキゴルフのブログ

◆男子プロゴルフツアー キヤノンオープン最終日(9日、神奈川・戸塚CC西C=7168ヤード、パー72) 4人が並んだ首位から出た久保谷健一(39)=フリー=が、1イーグル、2バーディー、1ボギーの69で回り通算14アンダーで、2002年のマンシングウェアオープンKSBカップ以来9年ぶり通算5勝目を挙げた。ボヤキ節が売りで酒を愛するアラフォーパパが、家族の前で格好いい姿を見せた。今季初優勝を狙った石川遼(20)=パナソニック=は72で回り、11アンダーで5位に終わった。

 笑顔も涙もない。口を開けば出るのはボヤキ節。優勝会見とは思えない久保谷の“独演会”は、笑いを誘いながら約25分に及んだ。「今日は僕の優勝パターンではない。5位以内が目標だったのに世の中間違ってる。じゃんけんで勝ったようなもので棚ぼた」。家族に祝福されても表情は崩さない。何とも“らしい”9年ぶりの優勝だった。

 3番ホールの神様は、今年もベテランに味方した。残り85ヤード、SWでの第2打はピン奥1メートルに。バックスピンがかかったボールは斜面を転がりカップへと消えた。昨年の大会で13年ぶりの優勝を決めた横田真一と同じ最終日3番でのイーグル。「横田さんと同じ雰囲気。あれで決まった」と石川。立山も含め同じトリオだった07年マンシングウェアKSBカップ最終日は、石川に15歳8か月の世界最年少Vを許し脱帽した。今回はスーパーショットで首位に立つと、先輩の意地で逃げ切った。

 欲がなさ過ぎる。03年に米ツアー挑戦も1年で撤退、腰痛など苦しい経験もしてきたが06年以降はシードを守り続け生活は安定している。スコアがよくても優勝どころか、関係者には毎日のように「もう限界。引退する」と愚痴る。お酒が大好きで試合中でも朝方まで飲むこともしばしば。妻・久美子さん(35)も「うちは優勝にはこだわらない。長くやってくれれば」と尻を叩くこともなかった。

 そんな男を優勝に導いたのは“家飲み”だった。神奈川・戸塚で行われる今大会へは秦野市の自宅から車で約1時間かけて通った。遠征先ではサワー10杯以上は当たり前だったが「今回は多くても7杯。12時になるとお酒を取り上げてました」と久美子さん。思わぬ節酒で体調も万全。「あれがよかった。朝はすっきりした顔してた」と関係者も口をそろえた。

 今回の優勝で13日開幕の日本オープンの出場権を得たことすら知らなかった愛すべき39歳。「来週も苦しんでいると思います」とギラギラした勝利への欲求はない。とりあえず今夜は勝利の美酒を浴びるほど飲む。


 ◆久保谷 健一(くぼや・けんいち)1972年3月11日、神奈川・秦野市生まれ。39歳。実家が練習場を経営していた影響で10歳でゴルフを始め、明大時代の90年に全日本パブリック優勝。卒業後は埼玉・東京GCで修業し、95年に3度目の挑戦でプロ合格。97年フジサンケイで初優勝。02年日本プロなど計5勝。174センチ、70キロ。家族は妻と1男1女。

  

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