私のライフワークの一つが朗読です。
私はよく「発信者」と思われているようですが、自分の本質は「表現者」であると思っています。
長く国語教育に携わって来たので、子どもたちの前で範読する機会は多いのですが、こうして公の場で朗読をさせていただく機会は限られています。そんなことから、今回、昔取った杵柄を披露するとか、昔憧れていたことに挑戦するというコンセプトのいずみ ひなさん企画の「思い出しコンサート」にセミプロとして出演させていただきました。鎌倉女子大学の二階堂学舎という素晴らしい会場を使わせていただけることも魅力の一つでした✨
今回の演目は芥川龍之介の「杜子春」。
語り手、杜子春、仙人の鉄冠子、閻魔大王、地獄の鬼、杜子春の母という一人六役を演じ分けさせていただきました。昨日、こうした場に立たせていただいて、やはり、表現するのが自分の本来の姿と確信。魂が燃えるのを感じました。
会場では素晴らしいピアニスト菊池 南里さんと出会うこともでき、これから菊池さんと一緒に朗読ライブを企画していきたいと思っています。
歌も、物語も、次々に新しいものが生み出されていきます。でも、時代を超えて歌い継がれる、語り継がれるものは、ほんのひと握り。私がスタンダードジャズに惹かれて歌っているのも同じ理由です。本当の名作はそれぞれの歌い手、演じ手によって、さらにさまざまな輝きを放ちます。
名作のライブをライフワークとしていく。
これからの活動の指針が見えて来た「思い出しコンサート」でした。昨日ご来場くださったたくさんの皆様、ひなちゃん始め、関わってくださった皆様方とのすべての出会いに感謝いたします💗
撮影:竹中 恭子さん、いずみひなさん