こんばんは、わたしです。
驚きましたか?わたしです。
大変ご無沙汰になったのではないかと思いますが、
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
梅雨?ああ、いつも通りですね。
今年は・・・通常通りに来た感じですかね。
なんか前年はもっと早かったような・・・
ほぼ忘れましたね
まぁ忘れられる梅雨さんが悪いわけです。
むしろ忘れられていいわけです、はい。
私のブログを待ってましたという方はクリック
ということで、約半年くらい空いた分ネタはどうにか貯まってきたので、
1つ放出しようかと思います。
では今回はこちらです。
郷社 波自加彌神社
鎮座地:石川県金沢市花園八幡町
御祭神:波自加彌神
旧社格:国幣小社(延喜式)郷社(明治)
御朱印:あり
ということで今回は金沢市にある波自加彌神社です。
これではじかみと読み、漢字の変換だと椒(はじかみ)と出てきて、
香辛料の古語だとされています。
この字自体は胡椒や山椒なんかでは今も使いますね。
御祭神はそのままで波自加彌神さまで、そのまま香辛料を神格化したそうです。
一枚目の写真は遥拝所で、主に祈祷や守札の授与はこちらで行っています。
遥拝所側の情報は2年前に私ブログ書いてたのでそちらをどうぞ
今回はそこから500m山の方へ行った本宮の方に用があります。
本来であれば本宮の鳥居の横に駐車場があるのでそちらに行こうと思ったら、
地元の方々に迂回を促されます。どうやら今回は止められない様子。
そのもう一つ横の案内板があった道に入るとこのように路駐車がたくさん!!!
この道いっぱいに止まっているようなので同様に。
さて本宮の鳥居にたどり着きました。
本社前までたどり着くとそこには多くの人だかりが。
これが今回波自加彌神社を参拝する一番の目的でして、
当日は特殊神事はじかみ大祭が行われていました。
は じ か み 大 祭
このはじかみ大祭は当社の創建に由来する祭り・・・のようなものなので
ここでこちらの創建を説明いたします。
奈良時代に加賀の国では数か月降雨がなく、草木は枯れ人々は渇死する事態となっていました。
そこで当時の国造が雨乞いをするため当社に参拝し、37日の断食しての祈願によって
神社近くで霊水が滾々と湧き出て、人々は窮地を救われました。
その恵みに感謝しようと周辺からお供え物を集いましたが、
まだこの時は長い干ばつの影響でめぼしい植物は実っておらず、
仕方なく干天下でも自生していたショウガをお供えし祭りを行ったとされています
由緒書きを読む限りではこの伝承より前から神社はあったようですが、
当時から波自加彌神社の社名だったのかはあきらかではありません。
ただ、現在までの社名と信仰の根幹となる祭りであることは確かです。
拝殿前ではなにやら大きな木のうえで何かがばらばらに解体されていました。
人目見て一瞬で分かりました庖丁式です。
手を使わず箸と包丁を使って鯉や鯛をなますにする技術で、
現在はこういった食物関係の式典にて奉納行事として行われています。
私も一度大学時代に手伝ったことがあります。
詳しくはwikiをご覧ください。明らかにその筋の人が記事を作っただろうというくらい
めちゃくちゃ詳しく書かれています
さて拝殿での祭典ですが・・・
し、しょうがぁぁぁぁぁ!!!!
本来なら酒や米などの供え物が挙げられているであろう神前に、
モリモリに盛られたショウガがありました。
そしてよく見ると葉ショウガやニンニクなんかも見られますね。
これを波自加彌神社のリーフレットの表紙に書かれていて、
どうしても実物で見たいという思いで今回来たのです。
そして予想以上の光景に何度も驚かされたのでした・・・
まずこの頭上に掲げられた今回のはじかみ大祭の奉納者の一覧です。
どうでしょう、皆さん分かりますでしょうか。
うん、多分見たことある会社の名前があるなぁとだけ感じたと思われます。
そうまさしくそれです。
そんなことかいと感じるかもしれません。
でも皆さんよく考えてください。
皆さんはこの神社のことを知っていた方はどのくらいいるでしょうか。
この神社でこんな特殊な祭りをやっていることを知っている人がどのくらいいるでしょうか
しかしその業界の人たちはこの小さな神社のこの祭りのことを知っているんです。
失礼ながら一般的な神社と比べると金沢の普通の神社で、
そんな都会や田舎のめっちゃでかい神社とかではありません。
それでもこの神社の由来とご神徳をちゃんと知っていらっしゃってるのです
どんどん玉串拝礼で参列者の名前が読み上げられていきますが、
前述の大手企業の社長の名前も読み上げられていました。
本人なのか代理なのかまではわかりませんが、
遠路はるばるこの祭りのために訪れていることがわかります
玉串拝礼も終わり、撤饌、宮司一拝のあと神主さんのお話があり、
北は岩手県、南は・・・確か沖縄だったかな。
めっちゃくちゃ広い範囲で信仰されていることが窺えます。
あいさつの後宮司さんと神主さんたちは本殿の方に向かいます。
本殿前には写真の左にあるように祭典の間釜が焚かれていました
これはさきほどの創建の伝承に出てきた祈願の末に湧いた霊水を汲み、
祭典の途中でお供え物のショウガをすりおろし湯がいていました。
そう、生姜湯です
こちらを参列している方々にふるまわれます。
瓶子に入れて紙コップに注がれる様は普通の直会のようですが、
その内容は生姜湯という何とも不思議な感覚です
私ももちろん一杯いただきました。
からぇ!!!!でもうめぇ!!!
いやぁ、神社内でショウガを飲むことが・・・
あ、でもふるまってるとこあったな。
真冬で寒いから生姜湯と甘酒出してるとこ。どこだっけ。
まぁでも初夏前に飲むことはなかなかないでしょうね
祭典後に参列者の皆さんが退下されたあと昇殿できました。
いやぁすごいなぁ・・・中央の神前だけじゃなくて
各メーカーや会社、商店などがお供えしてるショウガや調味料の量がすごい。
すげぇ・・・ヱス〇ー食品とかハ〇ス食品とか誰でも知ってんで・・・
知ってなくてもめっちゃお世話になってるメーカーな自信ある。
大手の会社だけでなく、小売店やJAなんかも名を連ねていましたね。
なんか高知県の名義がなんとなく多く感じました。
ショウガの産地なんてあったかな・・・
そしてこちらは左の壁際のお供え物たちですが、
なんとなくお菓子のメーカーが多いですね。
ショウガは煎餅などの米菓子系には材料として入れられていることがありますね。
なんとなく調べましたが中央くらいにお供えされている「しば舟」ですが、
金沢市のお菓子のようで、砂糖とショウガを表面に塗ってるらしいです
そして一番下の段の中央にある緑の粒・・・これ山椒ですね
さて境内の後ろの方では授与所がテントにて出張してきておりまして、
御朱印や守札を受けることができました。
書置きや見開きのはじかみ大祭限定の書置きもありながら、
直書きもしてくださるという大盤振る舞いでございました
ショウガ、山椒香辛料というところから
それらを扱う料理にもつながっていき、料理の神様という側面も推しており、
料理上達守や美食守といったユニークな御守がありました。
あ と が き
さぁというわけで今回ははじかみ大祭を紹介させていただきました。
ただ今回一点ミスがありまして、最後まで読んでくださった方は察しておられるかもしれませんが、
祭りの開始に間に合わず、最初の方を見ることができませんでした。
いやぁ前日に住吉大社の御田植神事を無事観にいって
ほくほく気分で北上したところまではよかったのですが、
調子に乗って氷見市まで上がったら戻ってこられませんでした。
おかげで庖丁式なんかは全く見られず・・・まぁまた行きますけどね。
ということでかなりユニークな神社と歴史、お祭りを持つ
まさしくジンジャー神社、波自加彌神社でございました。
皆さんも気になった方はぜひご参拝くださいませ。
ちなみに宮司さんもアメブロやってまして、今回のはじかみ大祭についても書いてくださってますので、
一緒に読んでみるとまた違う目線から見られるので面白いかと思います。
というところで今回は筆をおきたいと思います。
そういえば今日は夏越の大祓ですね。
約半年くらいブログの更新を怠った怠惰な自分を払ってきます。
そんではまた次回