『次郎という仕事』<その1>まずは『やっちまった』反応 | 次郎とマーマの なんじゃこりゃ日記

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知的しょうがいA1判定=次郎 
その次郎がマーマと呼ぶ私とのなんじゃこりゃな日々

ハートネットTVで取り上げてもらって以降、

 

嬉しいお話しをいろいろともらって、

 

身の引き締まる思いで、まっすぐに向き合っていこうと思っています。

 

これからいろいろとお話しさせていただくうえで、今日はとてもよい経験をしました。

 

 

次郎がお世話になっているヘルパー派遣事業所の社長さんが、

 

「話が聞きたい」

 

と尋ねてくださいました。

 

「番組を観て、大変感動して、こんな障がい者もいるということを伝えたい」

 

とそこまでは、大変ありがたいことだったのですが、

 

その伝える相手が、障がい者家族だというので、『やっちまった』と思ったのでした。

 

「これこれこんな、障がい者がいて、外に出て買い物もするし、大変明るい」

 

とお話しされているというのでした。

 

ますます、『やっちまった』感が濃くなり、

 

私は、「そう言われてもご家族は、『で、うちにどうしろと?』とお答えになるでしょ?」

 

と聞くと、「まさに、その通りの反応」とおっしゃいます。

 

 

私が心配していたことのひとつが、今、はっきりと目の前に立ち現われました。

 

私は社長さんにお願いしました。

 

「どうぞ、障がい者を抱えたご家族に、私たちのようになれ(表現は違うけれど端的に言えば)とは言わないでください。

 

障がいがあることだけで、どれほどの辛い思いをされてきたことか?

 

どれほどの苦労をされてきたことか?

 

ただただ、『大変だったでしょう?なにかお手伝いすることはありませんか?』

 

それだけしか、ご家族に言えることはないです。

 

本来であれば、子どもが成人すれば、

 

親は『大変ご苦労様でした。これからは、社会全体で支えていきますから、安心してください。』と言われるべきところ、

 

現実には、障がい者の親は、子育てから解放されることもなく、老後も来ない。

 

安心して死ぬことも出来ない。

 

その心境に、一ミリも余裕などないから、

 

どうぞ、私たちを例に出して、なんらかの提案をすることはやめてください。」

 

とお伝えしました。

 

とても長い時間をかけて、さまざまは経験談を交えて話したのですが、

 

優しく、謙虚な社長さんは、とてもよくわかってくださいました。

 

 

これはよくあることで、私が恐れていたことでもありました。

 

たとえば素晴らしい障がい者が話題になった時、

 

「障がいがあっても、これほど素晴らしい生き方が出来る」

 

とか、「障がいがあっても、こんな明るい」

 

とか、その感動が、

 

他の障がい者に向かうことです。

 

 

自分に当てはめて考えてみたらわかることですが、

 

これは、とても、嫌なことです。

 

人はその状態が、本人の精一杯な状態なんです。いつでも。

 

人と比べられるなんて、とても嫌なことです。

 

 

例えば、シングルマザーで障がい児持ちの私ががんばっていることを、

 

他のシングルマザーに「あの人が頑張れて、あなたはがんばれないの?」と、

 

もしも責められている人が居るならば、私はがんばることをやめたい。

 

たとえば、活躍する100才の高齢者がいて、

 

その活躍するようすを、活躍してない高齢者に向けるとか。

 

例を挙げればきりがありません。

 

 

もうがんばれない!というところまで、私はすべての人はがんばっていると思うのです。

 

人にどう見えようと、その人の精一杯を生きている。

 

 

だから、どうぞ、次郎と他の障がい者を比べないでください。

 

どうぞ、マーマと、他の親を比べないでください。

 

 

次郎とマーマは、障がい者や家族を変えたいのではありません。

 

障がい者や家族をとりまく社会を変えたいのです。

 

そのためになら、なんでもします。

 

どこにでも行きます。

 

なんでもしゃべります。

 

 

もうがんばれないほどがんばってきた、障がい者家族に、

 

一ミリの余裕が持てるように、

 

私はがんばりたいのです。

 

 

障がい者の問題は、社会の問題です。

 

もしよかったら、もう4年も前の過去記事 「障がい って持ち物?」http://ameblo.jp/shiraiwa824/entry-11456857546.html

 

を読んでみてください。

 

障がいって障がい者の持ち物ではないことを、

 

イメージしていただけたら嬉しいです。

 

 

 

PS,次回は、さらに広がる『次郎という仕事』面白いことになっていく予感?!です(*'ω'*)