すべての差別に「ブブーッ!!」 | 次郎とマーマの なんじゃこりゃ日記

次郎とマーマの なんじゃこりゃ日記

知的しょうがいA1判定=次郎 
その次郎がマーマと呼ぶ私とのなんじゃこりゃな日々

「障害者がいなくなればいいと思った」

 

ニュースでこのセリフが繰り返される度に

 

「ブブーッ!」

 

と突っ込みを入れる次郎。

 

その横顔を見ながら、

 

この声は、誰かに届けなければと思って、ここに書く。

 

 

出来るならば、容疑者が事件を起こす前に、

 

次郎の「ブブーッ」を届けたかった。

 

これから報道は、親の育て方が悪かったとか、

 

信じられない犯行だとか、冷血で残酷なとか、異常心理だとか、

 

この容疑者ひとりの問題に押し込めようとするだろう。

 

 

けれど、この事件が起こるような温床に私たちは生きている。

 

その温床というのは、差別に優しい社会だ。

 

政治家が差別発言をして、そのことを指摘しても、

 

「まあ、そんな目くじら立てなくても」という優しい社会だ。

 

 

 

容疑者は、信じられないよう人ではなく、

 

ある思想を持った、どちらかと言えば、まじめな人だったのだと思う。

 

ある思想というのは、優生思想だ。

 

ナチスドイツは、ユダヤ人の大虐殺以前に、

 

障がい者を20万人(明文化していないので不明)も、殺している。

 

T4作戦については、以下を見てほしい。

https://ja.wikipedia.org/wiki/T4%E4%BD%9C%E6%88%A6

 

これは、「国家のために」殺した歴史だ。

 

ひとたび戦争になれば、恐ろしいことが起こる。

 

優しかったお父さんが、近所のお兄さんが、

 

厳格なお医者様が、優しい看護師さんが、

 

「国家のために」人を殺す。

 

容疑者の中では、もう戦争が始まっていたのだう。

 

そして、おそらく、容疑者は、今回の犯行を、誰かがほめてくれると思っていただろう。

 

容疑者を擁護するつもりは全くない。

 

 

 

私には、、容疑者が衆議院議長宛に書いた手紙ののっけに、

 

「疲れ果てた保護者」という一文があったことが、一番こたえた。

 

私が嘘でも笑っていようとすることの理由がここにある。

 

疲れた顔をしていては、

 

優生思想の親切な方に、

 

「お母さんも、さぞかし大変でしょう。なんなら、ここにサインをいただければ、楽にしてさしあげますよ」と言われかねない。

 

そんな時代はもう始まっていると感じている。

 

 

政治家だって、堂々と、福祉に対して「お金がかかってしょうがない」とか、

 

言っているではないか?

 

そのたびに、障がいを持つ家族は、命が縮まる思いをしている。

 

 

もしも、この国の政治家が、堂々と

 

「お金がかかってもいいんです。

 

障がいのある方の扱いが、その社会の成熟度なのです。

 

障がいのある方を先生として、学びましょう。」

 

と言っていたとして、

 

そして、現実に、障がい者に優しい社会を実現していたとしたら、

 

こんな事件は起こっていない。

 

 

とまあ、いろいろ言ったけれど、

 

次郎とマーマは、笑って暮らすと決めている。

 

そして、障がい者を見たこともない人の中へ、

 

次郎を放り込み続けていく。

 

 

次郎は、ケラケラと笑って、

 

健常者を導くだろう。

 

私が導かれたように。

 

 

おわり

 

(次郎1歳 やっと寝返りをうつ)