9時に県庁を出発し長田区にある外来生物展示センターを視察。
アライグマやアメリカザリガニ等の特定外来生物が及ぼす自然への影響を勉強させて頂きました。




本来日本にいない外来生物が日本で繁殖し、在来生物の生活圏と競合する問題は今までも触れさせて頂いておりましたが、外来種と在来種が交雑する事によって在来種の存続が脅かされている状況を新たに勉強させて頂きました。




カメやオオサンショウウオなどでこの現象が起きており、日本で貴重な固有種だけでなく、外国でも貴重な外来固有種が交雑によって、そのどちらでもない交雑種がとなってしまい、両種がどんどん減っていくそうです。

特にシジミでは日本固有のヤマトシジミが外来種のタイワンシジミの精子をとりいれるとタイワンシジミが生まれてしまうようで危機的な状況との事でした。

 

その後神戸県民センターで神戸圏域の農政環境に関する報告を受け意見交換を行いました。先ほどの視察の影響もあり、外来生物への対策に関する質問が多く出ました。

 

午後は兵庫楽農生活センターを視察。

楽しく家族で農業に触れる事ができる取組みや、新規就農を支援する施策、また近年注目される有機農業への支援策もとりいれた素晴らしい施設でした。

年間18万円でビニールハウス1棟を管理しながら研修を受ける制度の中で、どのくらいの売り上げを上げる人がいるかという質問に、数百万円で、特殊な例では1千万円を記録した研修生もいるとの回答に視察団一同驚きを隠せませんでした。

8月から今年度の研修生の受け入れもはじまったようです。

 

この日最後は、復旧治山事業として猪名川町の木津地区で治山工事現場を視察しました。






平成30年の7月豪雨で小学校裏山が崩壊し、直下にある小学校の体育館の一部を破損させました。

工事は崩壊した部分を上下に分け2種類の工法を組み合わせて施工してあります。

小学校に隣接する下部は法枠工としてコンクリートでワッフルの模様のように強固に補強して土砂崩れを防いでいます。

上部に関しては表層崩壊を防ぐために3mのロックボルトとワイヤーネットを併用して落石を防止しています。大型機械が入れないためほとんどが人力で工事されたとの事。

ワイヤーネットは一マスずつが独立していて、現場にて、一マスまた一マスと根気よく施工されたようです。




このあと、安全に対する協議を経て小学校を避難所として活用していきたいとのことでありました。

明日は阪神地区で黒大豆枝豆を使った農福連携と阪神南北県民センター、県民局との意見交換、そして宝塚の地で農政環境常任委員会の地域開催です。