胆泥症症例:発症から悪化、回復まで | 犬心あれば猫心あり…

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しらい動物病院オフィシャルブログです




こんにちは


昨日はセミナーに出席していたため、記事を更新できませんでした。


そして明日は恒例の朝早い日です。



最近私のブログへの検索ワードを見てみると、胆嚢(胆のう)に関するものが多くなっています。


私は胆嚢に関する専門医というわけではないのですが、それだけ多くのペットたちが胆嚢に対して病気を診断され、飼い主様が情報を知りたいという事なのだと思います。


そこで、今回から連続で数例ほど胆嚢に泥状物が蓄積する胆泥症の治療を行いながら経過を観察している症例について紹介させていただきます。


犬・猫

犬種

性別

食べているもの

遺伝的背景


等がすべて同じわんちゃんがいるわけはありませんが、多くの胆泥症や胆嚢壁の肥厚は食事と内服薬でコントロールすることができますので、参考になさってください。


今回の症例はトイプードルです。


膀胱内に結晶があり、定期的に腹部超音波を実施していました。


その過程で、胆嚢が徐々に悪くなり、内科的治療を行うべきレベルまで胆嚢の病状が進行したため、食事療法と3種類の薬剤による治療を行いました。





左上の白い四角はカルテ番号と名前のところです。


今回初めて気が付いたのですが、なんと私の作っている画像は右端がかけている…。


右上に日時が入っていますが、初見の日時は2012年12月22日です。


胆嚢内は黒くスコンと抜けていて、いたって正常です。





少し進んで2013年8月25日です。


なんだか左端のほうにグレーっぽい沈殿物があるのが分かると思います。


胆泥症が初めて確認された日です。

この段階では経過観察とし、治療は行いませんでした。





2013年12月28日です。


沈殿物が大幅に増え、胆嚢壁に重力に逆らってこびりついている所見が確認されました。






胆嚢の壁が不整に厚くなっているか所も確認されます。



この時点で治療適応と判断し、食事を膀胱結晶用のpHコントロールから消化器サポート低脂肪食に変更しました。


尿検査や経過から不溶性結晶とされるシュウ酸カルシウムであることが強く疑われていましたが、膀胱結晶量は長期間食事をpHコントロールにしていても特に超音波上は変動はなかったため、こちらの病気に注視しつつの食事変更です。


また、薬物療法として3種類の錠剤をのんでいただきました。







2014年3月1日です。


まだ画像左側にわずかに胆泥が確認されるものの、胆嚢壁などは正常化しました。

また、画像はありませんが、膀胱内の結晶には変化は認められませんでした。


この段階で薬剤を1種類に減らしました。


今後は胆泥を最低でもこれ以上増加させないように、膀胱と共に経過を観察していく予定です。




pHコントロール系の食事は脂肪分が多く含まれているせいか、こうした胆嚢の疾患を誘発しやすいように感じます。

(このコメントに裏付けはありません。個人の感想です。)



膀胱のみならず、生き物の体をトータルで健常な方向に向かわせていくことが大切ですね。



さて、明日は5時起きなので、寝ますね。






※「ペット医療」の情報について※

この情報では病気や症状をピックアップして、一般的な診断法や症状、オーソドックスな治療法について記載していきます。


獣医療は人間の健康保険のように公的保険制度がありませんので、一つの病気に対して各病院で使う薬剤、薬剤量及び治療法の選択基準(即手術をする医院もあれば、内科で病気を散らすことを第一目的として行うなど)が異なります。

そのため、当院で一般的に行われる診断や治療が、現在あなたのかかっている動物病院と異なる可能性はあります。

その場合、ここでの情報をお読みになった時に、

「インターネットで書いてあることと違うことをされた!」

もしくは

「私のわんちゃんが受けた治療とは違うことがここに書いてある!」

と問題として取り上げるのではなく、参考として読んでいただければと考えております。



千葉県佐倉市のJAHA認定病院:しらい動物病院




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