「終りに見た街」を見ました。
少しでもネタバレは嫌という方はご注意ください。
途中までは、というか、残り5分くらいのところまでは、おもしろいと思って見ていました。
主人公が脚本家で、戦争に関するドラマの脚本を頼まれている状態でのタイムスリップ=そのときの体験をもとに、現代へ戻ったときには、乗り気ではなかったドラマだけど、リアリティがあってすごく良い脚本を書く、という流れだと思っていました。
けれども、戦時中のままどんどん話が進み、
「このままこの世界で暮らすことになる」のか、
「3月10日の大空襲を機に現代に戻って来る」のか、
分からなくなってきました。
ここから先は本格的なネタバレですが、
子供の頃からSF小説は好きでよく読んでいましたし、最後の最後でどうやら現代に戻って来たらしい、ということは分かりました。
プロデューサーの寺本さんが「地下シェルター快適」という投稿をしていたことから、核爆弾が投下されたのかな、ということも分かりました。
ただ、戦争のドラマの脚本を頼まれたタイミングで、なぜタイムスリップしたのか。
タイムスリップしたのが主人公やその家族だけではなく、複数人だったのはなぜか。
東京大空襲のタイミングで現代に戻って来たのはなぜか。
など、いろいろな疑問が残ります。
おばあちゃんの初恋の相手が、まだ幼い姿のおばあちゃんをおんぶしている姿も、スマホを踏み潰されるところも、伝えたいメッセージが分かるような、分からないような、微妙な感じでした。
そして一番の謎が、寺本さんの存在と、過去で何度も出会った「正体が寺本さんだと思ったけど寺本さんではなかった男」の正体でしょう。
それに関しては、説明もないし、ヒントらしきものもあまりなかったように思われるので、もやもやしかしません。
ネットでは、
「トラウマラスト」「怖すぎる」「希望がない」「意味不明」
などの意見が飛び交っているようですが、全くの同意見です。
ラストまで見て、タイトルの意味はよく分かりましたが、
「あのラストはないわ!!」
というのが、正直な感想です。