取材をはじめ、各種インタビューを受ける時、ほぼ間違いなく作品のテーマを聞かれる。
・・・難しい・・・。テーマを答えるのって、本当に難しい・・・。

ない!


ない!と言いたい時がある。


おおおおお、言った言った!


ない!

おおおおおお、もぅ一回言った!

誤解を恐れるあまり、ほとんど表立って言ったことも書いたこともたぶん無い。
僕はテーマありきでは書けない。
こんな感じの話を書きたいなとイメージを育てて、勢いで書く。
書いている最中は、何が出来上がるのか分からずに書く事がほとんどだ。
変な話、先を読みたいから書いているとも言える。
つまり大まかな筋は考えてはいても、この時点では「これがテーマです!」とか「こんなメッセージを伝えたい!」なんて事は残念ながらうまく言えない。
そもそもテーマ自体に重きを置いていない。

話を観ていただく。
これが全てだと思っている。

どう観るかを、こちらで指南したくないと考えている。
自由に観ていただいて、自由な感想があれば言いとも思っている。

こういう活動に携わっている限り、テーマを聞かれる事からは逃れられそうに無いけれど、取り上げていただける以上、相変わらず答えにくそうに答える事になるのだろう。