道具の整理
キャンプに行けないから片付けをしていた9月中旬以来、家の事情でキャンプに出掛けることができません。休日も長い時間の外出が無理だったのでヒマに任せてキャンプ道具の片付けに着手しました。普段使う道具たちはすぐ出せる場所においてあり目につくのですが、箱や納戸に仕舞いこんでいるものは、こういう機会でもなければあることすら忘れています。そういった道具を点検してみると出てくる出てくる・・・。かつてはよく使ったが今は使わないもの。買って使ってみたが合わなくてお蔵入りになったもの。買ってから開けてさえいないもの。壊れてしまっているのに捨てられずにいるもの。これから使いそうにないものは捨てるか、売るかなど思い切って処分をすることにしました。そこでまず近所の全国チェーンのリサイクルショップに数点を持ち込んでみました。あらかじめオークションサイトやフリマサイトで売れている価格を予習し、それよりはだいぶ安くなるだろうな、と想像はしていたものの、その予想を半分にしても全く届かない衝撃の査定。古いものは捨てるつもりで二束三文で置いてきましたが、程度のいいものは持ち帰りました。次に、地元で2週間後に開催されるフリーマーケットの出店が間に合うことが判明。開催時間が土曜日の午前中のみという短時間なのも私の事情に合致しました。並べてみたのはテント、ランタン、バーナー、テーブル、ファイヤストーブなど。周りは洋服などを売っているお店が多く、皆さん手慣れた様子。しかもお値段が200円とか500円くらいのものが多い。一方、私の値付けは下が1000円、上は諭吉越えでどうも周囲と価格レンジが違います。それでもキャンプに興味がある方が結構いらして、値引きしたりしながら半分くらいの道具が売れました。ただ高いものは無理でした。帰宅後、意を決してフリマサイトに挑戦してみることにしました。まったく事情が分からないので娘にレクチャーを受けプロフィールを作り、品物の写真を撮影して出品。出してすぐ売れるものもけっこうあり、売れないものも値下げをすれば売れる。発送も近所のクロネコさんでQRコードを読み込ませるだけ。この手軽さに驚きました。キャンプ用品があらかた片付いた後も売り癖がつてしまい、他のモノもいろいろ出品しました。おカネの問題というよりも、身が軽くなる心持ちがして、ある種の快感を得られます。断捨離にハマる方が多いと聞きますがその気持ちが少しわかったような気がします。私のあふれんばかりだった収納スペースにも空きができました。 さらにヒマに任せて、売ったものの値段とそれを購入した時の値段をリスト化してみました。この集計によるといちばん回収率がいいのがフリマサイトで、販売手数料と梱包資材費・送料を考慮しても加重平均で購入価格の40%弱が戻っています。次にリアルのフリーマーケットでおよそ20%、リサイクルショップはいいところ10%でした。それぞれで売れたもののジャンルや経年・状態も異なるので単純比較はできませんが、私の肌感覚と大体一致します。しかし、モノの価値とは不思議なものだと改めて感じています。自分が思う価値と他人が考えるそれには大きな乖離があり、自分が不要なモノを必要とする人がいてまたそれが活きる。かつて10,000円で買ったモノが1,000円になったり3,000円になったりして、残りの9,000円や7,000円は私が享受した便利さや喜びと引き換えに蒸発したかのよう。私の処分月間はそろそろ終わりますがなかなか意義のある経験でした。私は若くないので、これから先よく考えてモノを買おうと思った次第です。さて、いよいよ来週にはようやくキャンプに出掛けられそうです。楽しみだあ。