夜明け前の薬局より
手紙を書いています。
暖炉の火は
静かに燃えています。
黒猫は
ブランケットの上で
まだ眠っています。
今日は
「ひらく」
という処方が生まれました。
ひらく、ということ。
わたしたちは、
何かをひらこうとするとき、
知らず知らずのうちに、
力を入れてしまうことがあります。
ちゃんとしなければいけない。
うまくやらなければいけない。
そうやって、
自分の内側にあるものを、
外へとひらこうとしてしまう。
でも、
ひらくというのは、
力で起こすものではなく、
ほどけたあとに、
静かにあらわれてくるもの。
今週、
ゆるんで、
ほどけていったその先で、
気づかないうちに、
すこしだけ、
ひらいている場所があるかもしれません。
それは、
外に向かって広がるというよりも、
内側に、
やさしく光が差し込むような感覚。
閉じていたものが、
無理なく、
そのまま、
やわらいでいく。
ひらく、というのは、
何かを加えることではなく、
もともとあったものに、
気づいていくことなのかもしれません。
だから、
無理にひらかなくていい。
ただ、
そのままでいること。
その中で、
必要なときに、
必要なだけ、
静かにひらいていきます。
もし今、
少しだけでも
やわらいでいる場所があるなら、
その感覚を、
そのままにしてみてください。
そこから、
あなたの中の何かが、
静かにひらいていくかもしれません。
今夜もどうぞ、お大事に。
Shiori Pharmacy
AM5:37
夜明け前の薬局より