経理課の○○さんは、職員が産休の間だけの派遣社員。
今年いっぱいの契約。
この契約が満了したら、今度は正職員になって働きたいらしい。
 
「基本情報処理の試験って、専門学校とかで勉強しないと難しいですか」
「基情ね、独学でも大丈夫じゃない、教えてくれるサイトも結構あるし」
簿記の2級は持っているけど、面接でコンピュータの知識を問われる事が
多いとか。まあ、今はPC操作が主だからね。
「MOSの上級もできれば取っておきたくて」
MOSはマイクロソフトのエクセルやワードの習得度の試験。
「MOSの難易度は知らないけど、○○さんはPCの知識も結構あるし、
大丈夫なんじゃない」
「できれば学校で勉強したいんですけどね、、、」
毎月5万円ずつ奨学金を返しているんで、専門学校の学費は
ちょっときびしいらしい。
今、26歳で奨学金はあと3年ぐらい残っている。
 
「大学卒業しても面接のとき、役に立たないどころか、
『○○大ですか』みたいな聞き方をされるんで、
逆にマイナス要因になってるような気さえするんですよ」
○○大はFランとまでは行かなくてもDランぐらい?
「大学行かないで専門学校へ行ってれば、もっと資格も取れたし、
お金も半分ぐらいで済んだはずなんです」
「大学はいいところへ行かないと、意味ないです」
まあ、そういう考え方もあるのかな。
でも、30歳近くまで奨学金を返し続けるのって大変だね。
 
「来年正社員になれないと、人生詰んじゃうんで」
詰むかどうかは知らないけど、受験生と同じ気分なのかな。