正確に言うと、優しすぎる小学生さん。
私がその事務所に足を踏み入れた時、小学生のA君は大人相手に囲碁をしていました。
初めて出会うA君でしたが、私が
「囲碁、できるんだね。すごいね。」
と話しかけると、
「うん、簡単だよ!楽しいよ!」
と聡明な笑顔でこたえてくれました。
すると続けてA君は
「僕、宇宙から来たの。」
と。
「宇宙から来たの?」
と、問い返す私。
「うん!宇宙から来たの。」
と、改めてA君。
「宇宙から……
人間を助けるために来てくれたの?」
と尋ねると、
「そうだよ!」
と明瞭なお答え。
「どうやって来てくれたの?」
と尋ねると、
「宇宙の訓練に合格して、銀河鉄道に乗って地球に来たんだよ。」
と。
「そうなんだあ。じゃあ、人を助けられるということは、人の心がわかるのかな?」
と尋ねると、
「心というか、その人のオーラでその時の感情がわかるんだよ。」
と。
「オーラが見えて感情もわかるんだね。私のオーラも見えるのかな?」
と尋ねると彼は、私の体の右横あたりをゆっくりと眺め
「緑と黄色のオーラが出てるね。ここに来られて嬉しい、っていう気持ちと、初めて来て初めて会う人達ばかりだから、ちょっと警戒する気持ちと、両方あるね。」
と。
びっくり。
「すごいね!はっきり見えて、はっきりわかるんだね。」
と私。
すると続けて
「うん!僕に何か聞きたいことがあればなんでも聞いていいよ!僕が答えられないことは、神様に訊いてみるからね!」
と…。
「何でも訊いていいの?」
と尋ねると
「何でもいいよ!」
と明瞭なA君。
「それじゃあ、私の腕のことを訊くね。
私、両方の腕が痛くて動かないの。どうしたら治るかなあ?どれくらい(の時間が)かかるかなあ?」
私は、その5ヶ月程前から治療している、両肩の腱板損傷についてシンプルに尋ねてみました。
その時点ではまだ痛みも強く、よく動かず、仕事も続けられずに退職したばかりで、治療方法についても暗中模索の状態でした。
するとA君は
「…ちょっと待ってて!神様に訊いてみるから、ちょっと待ってて!」
と言い、小走りで、広い事務所の奥の方に向かい、姿を消しました。
しかし数分後に戻ってきて
「腕をね、手のひらで、ポンポン、て叩いて刺激してあげて。10分くらいを、1日3セットね。
神様は、腕が治るのには1年くらいかかる、って言ってるけど、こうやって毎日刺激してあげれば、もう少し早く治るって。」
と言い終わらない内に、私の肩から肘にかけて、両手のひらでポンポンと叩き始めてくれました。
「うわ、ありがとう…。」
と、彼が明確に伝えてくれた神様からのメッセージに驚く間もなく、そのメッセージのままに、即座に私自身の代わりに実行し始めてくれた彼の優しさには、ありがとう、としか言葉が出てきませんでした。
彼はポンポン、ポンポン、と叩き続け、
時折、
「どう?少し楽?」
と尋ねてくれます。
彼に出会ってわずか10分。
のちに、彼は小学校2年生なのだと知りましたが、もはや私は彼を小学生とは思えず、宇宙から来た使者、天使のように感じました。
別れ際、彼は
「また宇宙の話、しようね!」
と笑顔で手を振ってくれます。
彼は、わずか7歳で、使命に生きているように思えました。
でも彼の、あまりにも自然なその姿勢は、むしろ、何かを成すことが使命なのではなく、生きることそのものが使命なんだよ、と私に教えてくれていたような気がします。
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