祭壇は

甦りの祭壇、というものにしました。

祖母のときがこのプランで

この祭壇は、故人の思い出の品を飾る事ができます。


祖母のときは

刺繍が大好きな人だったから

作品をたくさん並べました。


父は多趣味だったので

カメラ(最近のものと昔のもの)

会社の制服とか社会人野球のユニフォーム

(父は高校球児だった!)

車も好きだから、BMWのラジコンとか

キャンプも好きだったけど

かさばるので、やめた。


遺影が置いてあるカウンターには

実家に飾ってあった、写真立てを沢山並べた。

アンパンマンミュージアムに行った時の写真、

息子のアンパンマンのぬいぐるみ、

それから、簡易的なアルバム、

遺影の額も木で出来た、1番高いものにした。







棺のまわりには

フローティングキャンドルをオプションで付けた。

水が張っていて、

蓮の花の形をした、きれいな3色のキャンドルを浮かせるというもの。

棺の上に置く花束も追加した。

とにかく今までで1番豪華にした。


やっぱり、

葬儀場にいるときが1番つらかった。

死んだっていう事実を叩きつけられる感じ。


通夜には、父の会社の人がたくさん来てくれた。

みんなトラックドライバーだから

通夜自体に間に合わない人が多くて

終わった後に、仕事終わりの人が殆どだった。


通夜が終わり、

少し買い出しに出て戻ってきたら、

父が40年近く着た制服姿の人が

たくさんいた。入口のところに何十人もいた。


暗闇の駐車場に佇む人がいて

一瞬、父かと思ってドキッとした。



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通夜自体は

息子がいたこともあり

泣くのは堪えていたけど

お経が長すぎて、途中で堪えきれなくなって

震え泣きした。

変なタイミングだったから

隣にいた妹は「え?このタイミング?」

って思ったらしい。



通夜が終えてから

会場を息子は走り回っていたから

少し落ち着いていられた。



みんなが帰ったのはもう0時近かった。

入口を施錠して、この日

母、私、妹、姪っ子で泊まり込んだ。

途中シャワーを浴びに帰ったとき

星空がすごく綺麗なことに気づく。

また眠れなくて朝までずっと起きていた。



通夜葬儀会場には控室が繋がっていて

そこはリフォームしたばかりで

トイレ、お風呂、洗面、寝室、

ホテルみたいに綺麗なお部屋になっている。

そこにみんなで泊まり込んだ。



たまに、会場に出て

お線香立てたり 父の顔を見たりしたけど

父の顔を見ると一気に現実に連れ戻されて

ものすごくつらかった。



母が

これまで送ってきた身内の遺髪をとっているらしく

夜中、父の遺髪もこっそり切った。

父は禿げてるから、遺髪も短くって

母と こんなの初めてよって少し笑った。

それでも、抗がん剤はやめてたから

生えてきた方なんだよーって話をした。



闘病期間から通夜、葬儀、火葬、、

やっぱり送るときがいちばんつらかった。

その中でも通夜はまだマシな方だった。



眠ったみたいにいい顔をしていた父も

亡くなって一日経つと

表情が変わってしまっていた。

それでも穏やかな顔をしていた。