皆さま、こんばんは~~~
西暦2017年8月26日(土)、深夜11時半過ぎからのブログアップとなります。
本日は、秋の気配が漂う、三重県北部地方でございました。湿度もそう高くもなく、過ごしやすい一日でございました。
晩夏から初秋に向かう季節の風を感じながら、夕方、名古屋市内からヨーダレオちゃん家に戻ってきたのですが、ふと、ラーメンを食べたいなと思ったのですね。
それも、地元三重県内のラーメン店ではなく、遠方のラーメン店に言って、味わってみたいなという贅沢な思いがわきあがってきたので、ネット上で全国のラーメン店をサーチしてましたら、
あれれ、『一刀流らーめん』という店が、大阪の池田市にあるのを発見したのですね。
一刀流のラーメンですか・・・・・
古流剣術の世界では、ダース塩川、『伊藤一刀斎先生』の一刀流流派から入門しましたので、
ラーメンの世界で一刀流と命名するということは、
一刀流『切落し』ラーメンみたいなのがあるのかなと、この137億年宇宙の生命体的発想をしてしまいました。要するに、単純思考かつ単細胞なんで、空気が読めないだけなのですが・・・・
一度、おじゃましてみたいです。
さて、一刀流剣術なんて言われても、もう、武士の時代は遥か150年も前のことですから、『切落し』なんて、何のことかおわかりにならないと思いますので、一先ず、解説だけさせていただきますね。
『一刀流剣術とは』
一刀流の開祖とされる伊藤一刀斎景久は、鐘捲流鐘捲自斎を師とし、中条流小太刀及び鐘捲流中太刀を学び、その奥義である高上極意五点と呼ばれる秘技「五点」(五天、五典ともいう)を以て弟子などに指導したと考えられてます。
その後、弟子達によって新たな形や教授法が次々と編まれていき、「五点」は小野派一刀流の系統の流派では修行が高度に達した者に伝えられ、伊藤派一刀流(忠也派一刀流)の系統の流派では最初から学ぶ形となっていったとのこと。
一刀流系統に共通する教えには、「五点」の他に、「切落」「卍」「拂捨刀」「無想剣」などがあると説明されます。
さて、開祖『伊藤一刀斎先生』は、極意五点を基本とし、深夜、丸腰での寝込みを襲われた時に、素手で敵を交わしながら刀を奪い自らあみ出したとされる技、複数の敵に対しての技「払捨刀」を体得し、激しい戦いの中にその身を投じ、自らの技に磨きをかけていったとのことです。
そして生まれたのが「一刀流剣術」です。一刀流の剣技は「切落し」、敵の刃を避ける事なく、相打ち覚悟で向い、敵を斬り落とす技をいいます。「一刀流」は、伊藤一刀斎が創始しますが、彼は、仕官することなく、生涯その身を野に置いたとされています。
バガボンドをお読みの方は、メチャクチャ強い一刀斎先生はご存知ですよね。
そしてその「一刀流剣術」を受け継いだのが、小野次郎右衛門忠明。彼は、師一刀斎より授かった「一刀流剣術」を以て、徳川家康公に仕え、そして徳川二代将軍、秀忠の剣術指南役となります。
これにより、「一刀流」は、将軍家御流儀となるのです。そして伊藤一刀斎が創始した「一刀流」は、その技を新たに発展させた小野次郎右衛門忠明を宗家とした「小野派一刀流剣術」に生まれ変わるのです。
「小野派一刀流」は、二代目を忠常としますが、多くの分派を生み出すことにもなりました。
一派には、小野次郎右衛門忠明の弟子であった溝口新五左衛門正則が創始した「溝口派一刀流」があります。
この流派は、のちに「会津五流」の一派ともされます。五代目小野次郎右衛門忠一より分派した流派に「中西派」があり、のちにその流れの中から、千葉周作が開祖となる「北辰一刀流」が生まれます。
一刀流は多くの分派を生み出しますが、宗家は「小野派一刀流」であります。
なお、新撰組隊士の中で一刀流の遣い手とされ有名な剣客は、新撰組三番隊長であり、撃剣師範でもあった斎藤一ですね。ご存じの方も多いことでしょう。
先日も剣道の時間に、上席の方と『切落し』『三殺法』等について議論をしておりました。
現代の竹刀剣道でも、『切落し』は重要なテーマとなっていますね。
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ここで、お話しは変わりますが、剣舞プロジェクトのオーデイションの関係で、8月21日(月)都内に入り、港区赤坂区民センターで殺陣のオーデイションに入らせていただいたのですね。
その時の審査内容が、『芯』役でということで立回りを指示され本審査に入ったのですが、審査を終えてみて感じたことは、一刀同士での立回りでしたが、その内容は一刀流剣術伝統の奥義をも含み、奥深いものであったなという印象を受けました。
他の受審者の方々は、剣術に関しては素人の方々ばかりだったので、そのような事を感じることもなかったのではないかなと思いますが・・・・・。
さて、塩ジーは、現在、新陰流抜刀術(開祖;上泉信綱先生)を三重県四日市の地で修行していますが、これからは、示現流(薬丸自顕流)、天真正伝香取神道流などの世界にもふれていきたいと考えております。
時代劇役者ということで、8月21日(月)剣舞プロジェクトのオーデイションを受けた際、自由演技ということで、一刀流、新陰流、直伝英信流の抜刀術を使いましたが、
様々な流派の真髄を知るということは重要なことであると考えます。それは、各流派の先生方が、500年前、400年前に歩んできた道でありますので、
ジジイになりましたが、『守破離』の道を貫いていきたいと考えています。
それでは、
みなさま、
おやすみなさいませ~~~