かんとれ! -6ページ目

かんとれ!

考えるトレーニング。
ビジネス脳を鍛
える!書評よ
りも、得た情
報についてさ
らに考えるこ
とにより、
自分のモノと
して消化する
プロセスこそ大切。
キーワード応用、朝礼、
多読・速読、
仮説と検証、
中小企業診断士、
経営分析ツール

前回のつづきである。




もう少し、お付合いを。






・社員が高尚な理念を白々しいと思う場合→素晴らしい考えと支配的な考えが異なっているからだ。視派的な考えは、プロセスや規範と一体になり、社員が組織の価値と目的を体現できるようになっていなければ、本物とはいえない。




・民主主義の能力とは自然のつながりから育つ。民主主義は自然と言う言葉の弟のような存在。



・「徳」のあるリーダーが求められている。今のリーダーは経営という技術に長けた技術者が多い。




・なぜ、それほど不幸なのか。それは考えること為すことの99%が自分のためだからだ。



・未来の指導者は、個人だけでなく、集団、組織、コミュニティネットワークになる。そうしたネットワークが真に目覚めた意識で動くには、多くの人たちが自分を磨き、出現しようとする未来に尽くす能力を高めなければならない。→修練「人格を磨くこと」が、これからのリーダーに何より求められている。




・「測れないものは、管理できない」「測れるものにしか関心を払わない」という経営の常識をすてよ。



・「形態共鳴」:生命体の形態形成場自体が進化する。例えば、キリンの胎児は成長したキリンに共鳴し、種の集団的記憶を呼び起こすと同時に、種の記憶形成に貢献する。




・「内蔵秩序」:全体から生まれる。例えば、音符は一つでは意味を成さない。



・自分自身が「他と切り離された存在」だと感じるのは「意識の錯覚」。人間の使命は、共感の輪を広げ、あらゆる生き物、自然すべてに美を見出すこと。







(つづく)



前回のつづきである。




まだまだ要点は続く。




・エネルギーを効果的に集める最初のビジョンは、目の前の課題に取り組むものだ。大事なのは大いなる目的に尽くそうとすること。高邁な理想を掲げて、身動きがとれなくなっては意味がない。「大いなるビジョン」でなければ追い求める意味はないと考えるのは危険だ。大事なのはビジョンで何が出きるかだ。→それによって起きる行動や変化が大切。



・大いなる意思を結晶化する能力を磨くには、日々の修練が必要。そのため「緊張構造」の中で動くことを提唱。




・自分の仕事は何なのかを大いなる意思が教えてくれるとき、自分は何者なのかと言うアイデンティティと、何のために生きるのかという人生の目的が、仕事と重なり合う。



・リーダーが大いなる目的を持ったビジョンに身をささげるとき、その仕事は自分が結果を出すことから、結果を出す人の成長を助けることへと自然に変わっていく。




・インテルは幹部会議に「瞑想」を取り入れた。



・自由な人間とは、我意なくして意思をもつ人。・・・運命を信じ、運命が自分を必要としていることを信じている。→「不自由な意思」から離れ「大いなる意思」にみを捧げる。




・リーダーシップとは、失敗を重ねても熱意を失わないことだ。(ウィンストン・チャーチル)



・何が起きるかは、やってみて初めてわかることもある。重要なのは、行動しているときにも心を開いていることだ。目の前の仕事に囚われ、急ぐあまり「小さな扉」が閉まらないように。




・プロトタイピング:計画の行き詰まりを避ける手段、あるいは「出現しつつある全体の本質」を完全に理解してから行動しようとする愚を避ける手段。



・プロトタイピングの原則は、コンセプトが固まる前に、それに基づいて行動することにある。成功に拘る人は、スピードを落として計画を立て、納得できるまで行動の方針を考えることが多い。だが、行動が必要なのは、まさにその時なのだ。




・「創造と調整」:最初の時点で分っているのは、成功するために何が必要かと言う仮説。仮のアイデアに過ぎない。まず、やってみてそれから調整しない限り学べない。



・プロトタイピングを成功させるには、フィードバックを無視するか、批判のシグナルにいちいち反応するという両

極端の間の何かが必要である。



・深い目的の源とつながったとき、人は驚くほどの偶然の一致を経験する。→「シンクロ二シティ」:起ころうとしていることに心を開くこと。




・可能性を感じて協力したいと思う人は一人ではない。宣伝する必要も無い。似たような目的や方針、価値観を、持つ人たちが共鳴する何かがある。




(つづく)




前回のつづきである。





しつこいですが、まだ要点は続く。




・知恵ある者は絶えず己を手放し、仮想の自己、もろい自己を顕在化させている。そうした能力を最大限に高めた人のそばにいると影響を受ける。そうした人たちに会うと、一種の共鳴が起き、リラックスする。あるがままでいることはとても楽しい。そうした人生にこそ喜びがある。




・自己が主体であると言う感覚が脆くなるほど共感性が増し、他者を受け入れ気遣う余裕が生まれる。



・中心でなくなった自己の誕生→深い迷路に入る可能性はある。局所的な自己が中心にいないことを、脆い自己を理解するのは不可能。そのため自分が理解できる領域まで減少しようとする。




・違う状態にあるとき、体で感じる。耳鳴りがし、意識が高まり、まわりのものすべての動きが遅くなる。話しかけられると相手の心が読める。



・「U」を降り始めるとき(センシングからプレゼンシングへの過程)、世界は与えられたもの「外にあるもの」→意識が次第にかわり、現実の裏にある生成過程の内側から世界を見るようになる。更に「U」の右側を上っていく(プレゼンシングからリアライジングへの過程)と、自分達を通じて世界が展開していくのを感じる。




・出現する未来を実現するには、絶えずセンシングとプレゼンシングを繰り返す必要がある。



・「U」の底(プレゼンシングの極み)にあるのは「静寂」だ。




・熱意を持った市民が何人か集まれば、世界は必ず変えられる。それ以外の方法で変わった例が無い。



・自分が何をやりたいのかを明確にする。何故やりたいと思うのか。自分の価値をどう反映させるのか。自分がやりたいことと、自分の人生の目的は合っているのか、社会の中で達成したいことは何か、これらの間の矛盾をひとつひとつ考える。一週間~一生以上考える。目的を繰り返し考える。




・人はたいてい、ハッキリしてからでないと、思い切った行動をとり、全力を傾けることはできない。心の奥底にある目的がハッキリ分れば、焦点がレーザー光のように力強く、一点に絞られる。



・有能なリーダーに特徴的な能力の中で最も重要だが、気づかれていない能力とは、大いなる意思の声を聞き、そこに焦点を絞れる能力だと、いえるのではないだろうか。





(つづく)



前回のつづきである。





まだまだ続くが、要点を列挙していこう。




・技術的な問題なら、問題解決型の考えで十分解決できる。だが複雑な人間のシステムでは人と問題を切り離せば切り離すほど、問題解決の努力が根本的な変化を妨げ、現状を維持する要因として機能する。




・時間はマトリックス。直線ではない。その扉を通って、過去はいつでも呼び起こせる。



・今考えている問題に共通しているのは、人と人、人と他の生命との断絶。→我々の仕事の第一歩は、人と人がもっと深く知り合い、課題や目的意識を共有する手助けをすることではないか。




・我々は生涯をかけて「静寂を聞く」ことを学ばなければならない。→「静寂」があるところでのみ真のコミュニケーションが成立する。



・何をすべきかは、自ずと明らかになる。急ぐことはできない。何をすべきかは自分がどこから来たか、何者なのかにかかっている。→後ろに下がって観察する。論理的に考えて行動する方法はとらない。感じるままに動き、走りながら理解する。考えることすらしない。場と一体になる。




・経営者はスピード重視に陥りやすいが、状況が変わったときにはスピードを落として、じっくり観察して自分の立ち位置を知る。その上で内なる知から沸いてくる自然な流れに従い、素早く行動する。



・過去ではなく、まだ起きていない未来から学び、その未来を実現するために、自分が何をすべきか見出す。過去が未来の良き指針であるときには、過去に学ぶだけでよい。だが全く新たな力によって変化がおきつつあるとき、過去に学ぶだけでは大きな変化には気づけない。→別のプロセスが必要。→U理論






U理論:①センシング→②プレゼンシング→③リアライジングの過程を経て人は大きく成長する。

①センシング:気づかないままでも既存の枠組みを当てはめることなく、現実の中に埋没し「状況と一体」

になること。→センシングの深さでその後に起きることが決まる。

   ②プレゼンシング:出現する未来の源の内側から見ることであり、未来から現在を見通すこと。その瞬間、

来の最善の可能性とつながっていることを実感できる。→プレゼンシングを可能にする「違う場所」に

到達するには、まず、己を手放す能力を磨き、コントロールしようとするのをやめなければならない。

意識を高める上で執着を手放すことは「保留」と「転換」に続く、三番目の基本動作だ。

   ③リアライジング:大きな世界をともに創るという立場をとる。自己と世界は分かちがたく結びついている。自

己は外部の現実に反応しているわけではなく、自己が外部に新しい何かを生み出しているわけでもない。




・普通、「執着」を手放すのは死を意識したときだ。重病や危険な目にあったとき、失恋したときなど極端な体験をすると、人は否応なく、それまでの自分を手放し、あるがままになる。しかし手放す能力は開発できる。



・人間は全体を見ない行動を取り、源とのつながりが欠けていること(知らないこと)で、個人も国も文化も大きな混乱に陥っている。





(つづく)


前回のつづきである。





まだまだ続くが、要点を列挙していこう。



・プレゼンスを変化を促す大きな場の可能性を理解するには多様な観点を取り入れなければならない。生命体に関する新しい科学や創造的な芸術、組織の大変革、自然の生成能力に直接ふれなければならない。先住民や土着文化では自然や宇宙、母なる大地を絶対的な師としてきた。




・人は自分の考えにしがみついている。しがみつくのをやめたときに、自分が座っている椅子に気づくと同じように自分の考えに気づくこと、これが「保留」である。思考がすぐに消えるわけではないが、それにしがみついていたときほどのエネルギーは無くなる。



・保留の能力を高めた途端に現われるのが、「不安、判断、心のおしゃべり」だ。→「分別の声」




・赤ん坊の才能は、分別の声に隠されている。



・目にしていることがどんな意味を持つか結論を急ぐのではなく、一見無関係に見える小さな情報も、あるがままに受け入れることができれば、その状況を理解するための画期的な方法が、いずれ浮かび上がってくる。




・変化には「変化を促す器」が必要。成人の化学物質が胎児に有毒なのと同じ。ある組織の主流文化が組織から生まれるイノベーターに有毒なのと同じ。



・科学上のあらゆる重要な発見には常識的な見方を保留する能力が不可欠。だが、伝統的組織でのイノベーターがそうであるように、発見を成し遂げた人が、その結果、生き辛くなるのもこの能力のため。




・本物の保留が起きたとき、人はヤル気になるより不安になる。→ほんの入り口にすぎない。問題は「外」(自分とは離れたところ)にあるから。



・転換:対象ではなく根源に関心をむけること。瞑想法が有益。




・保留した後、何も起きないという人が多い。→何もおきないという状態に耐えることが重要。



・組織の文化を理解したいなら、会議に出るに限る。誰が発言、誰の話が無視・聞かれ、どの話題が取り上げられ、どれが無視・笑いものになっているかを観察する。自分自身がこのプロセスの一部で積極的なエージェントととして「組織文化」を作っているという意識。→役割がわかり、やり方を替える選択肢が見えてくる。






(つづく)



最近、次の本を読んだ。



出現する未来 (講談社BIZ)/講談社
¥1,995
Amazon.co.jp



まさに、今自分が読むべくして読んだ本だった。





人生を変える「気づき」や、「天啓」、「神のお告げ」などをどの様に聞くのか、論理的にアプローチしている。



そして、自分と社会と自然と宇宙をつなぎ合わせた、理想的な生き方を提唱している。





本の内容を要約してしまうと、意味のわからないものになるので、たくさんあるが、ポイントを列挙してみよう。





・種は決定的なものを提供する。木が形成され始める「場」である。水や栄養素を取り入れながら種は成長を生み出すプロセスを組織する。




・見ているのは「手」ではない。宇宙が「手」を作る能力「パターン統合」である(フラー)



・社会的アイデンティティを失った細胞は有機体の生命を脅かしかねない。→ガン




・自然には目を見張るほどの全体性がある。



・恐怖や不安を感じる時、人は習慣的な行動に戻る。集団の行動も例外ではない。

 →受身の学習は、もっぱら習慣的な思考を「ダウンロード」するだけだ。




・あらゆる学習は思考と行動を統合する→意識を深く掘り下げ「目の前のもの」を生み出している大きな全体と、全体と自分の繋がりが分るようになれば、行動の源が変わり、行動の影響力は劇的に高まる。→人間には深い見方をする潜在能力があり、その能力を開発して意識が高まれば、物事への理解や、自己に対する認識が変わり、世界の一部であるとの感覚が生まれる。



・広がり続ける宇宙の「ダイナミズム」と繋がり、その進化を経験すること。→「自分の選択によって導くことが出きる能動的なプロセス」(ポリオワクチン発明者:ジョナス・ソーク)




・重要なイノベーションは、内なる旅、知が浮かび上がる心の奥深くに向かう旅から始まる。→芸術・起業・科学・発明家などのあらゆる分野



・芸術家や起業家などは、自信家であると同時に非常に謙虚であるという相反する面を併せ持つ。→自らの選択や行動の大きさを自覚しつつ、自己を超えた存在に導かれているという感覚を持っているからだ。




・未来の場につながるための必要な能力の核心→プレゼンス(今この瞬間に意識を集中)→耳をすますこと(無意識の想定や既存の知識を超えるものに心開く)→古いアイデンティティや執着しようとする心を手放すこと(生命の進化に奉仕)→受容(葉が変化し、過去を再生産するものから「出現する未来」を顕在化させ実現させる)





つづく


社内・別組織の部門長である○○さんから、めずらしく相談を受けた。



自分の熱い使命感とは裏腹に、おとなしい部下の方の覇気が無いことが気がかりだと。



丁寧なメールまでもらったので、アドバイスがてら返信してみた。



以下はその本文である。



   +    +    +    +    +


○○さん



今日は、熱い思いをお聞かせ頂き有難うございます。


○○さんのような、「熱い」リーダーがいる組織は幸せです。


確固たる信念に基づいた「熱い思い」は、みんなに伝染していきます。

最初は、自分ひとりだけで、かつ時間がかかるかもしれませんが、ひとりまたひとりと心ある人が集まってきます。

そして、チームが一体になっていくのだと思います。

その時に注意しなければならないのは、「おとなしい人」の取扱いじゃないでしょうか。

ある本に、おとなしい人とは「事なかれ主義の原理主義者」で本当は一番、頑固な人たちを指すと書いてありました。

チームが燃えているときにも最後まで、火がつかない。


しかし一旦着火すると、いつまででも消えないのも彼らの特徴だとのこと。


こちらが根負けせずに、火を消さないことが重要なのでしょう。


ここだけの話ですが、私の部署にもそう言うタイプがいます。


ずっと、火をともして5年経ちますが、最近、少し焦げ始めたと感じているところです。

(誰かはご想像におまかせします)


一方で、当部署に新たにきた△△君には、「ここは学校だと思え」と言っています。

「ここに勤務している間に、自分が心から成長した、と思える時間を過ごしてくれ。」と伝えています。

そして、「△△君が成長する姿に影響されて、オレも成長させてくれ。」と、頼んでいます。


こういうことを「言葉」にするだけで、自分もいい加減なことは出来きないのと同時に、


ピンチに対応している自分が少しかっこよく思え、困難が少しだけ楽しくなってきます。

(本当にすこしだけですが。。)

最近、△△君の仕事ぶりが格好いいです。


くだらない返信ですみません。

(私も、○○さんの熱い思いにつられてついつい色々書いてしまいました。)


前回のつづきである。





企業などの組織は人間とおなじように病気にかかる。






たとえば、ゆっくりと確実に死に向かわせる病気が「ガン」だ。



これは、遺伝子の異常によって生命が機能しなくなる病気だ。






企業などの組織では、理念や信条などの「存在意義」を、



社員達が忘れてしまって、暴走を始めるケースと同じだ。







ガンのように、「存在意義」を失った企業に生存の余地は無い。




だから、ちょっとやそっとで「ガン」にならないような「強い企業理念」を、




起業から事業基盤を確立する間に打ち立てることが重要なのだろう。






一方、人間はどうなのだろうか?





「ガン」は人間以外の動物が冒される確立は極端に低い。




よって「ガン」は人間固有の病気であると言っても過言ではないくらいだ。







そう言う意味では、もともと人間は「存在意義」の薄い生物なのだろうか?






だからこそ、自分自身で「存在意義」を見出して、




強く生きなければならないのかもしれない。




(完)



前回のつづきである。





人間の組織と、企業などの組織は、遺伝子や理念などを通じて、



ある意味、同じように存続していく。







しかし、寿命の長短はあっても、どちらにも終わりがやってくる。




人間には平均80年の寿命が与えられているが、

草花や昆虫などは極端に短く、鯉や樹木はもっと長生きする。




企業などの組織も、その市場のライフサイクルや、ニーズによって




長短はさまざまだ。




樹齢2000年の大樹のように、何百年も続く企業もある。







一方、人間は病気で早死にすることがある。



企業などの組織も、病気のように死ぬことがある。







不祥事やスキャンダルによる突然の倒産は、



脳卒中や、心筋梗塞の症状に似ている。



(つづく)

前回の続きである。





人間の中で、細胞は同じ遺伝子を受け継ぎ、



入れ替わっていく。







これは、企業などの組織にも当てはまるだろう。




企業理念や社風などを受け継ぎながら、




新入社員が退職社員の欠員を補っていく。






メンバーがほとんど入れ替わっても、




その組織は、その組織のままである。






具体的な例を挙げると、学校なんかが分りやすいだろう。





新島襄がおこした「同志社」に、新島襄や八重はいない。



その時の生徒もみんな死んでしまっている。







しかし、「同志社」は、同志社として今でも認識されている。



新島襄が打ち立てた理念や校風は、今に受け継がれているのだ。





(つづく)