KARA以外で好きな曲のことを書くならGRAPEVINEの曲を一番最初に…と思っていました。



思うがままに書いているので流れ上スーパーカーの「Yumegiwa Last Boy」になってしまいましたけど…ようやく書きたいと思います。ちょっと松本大洋繋がりでもありますし…



 GRAPEVINE「アナザーワールド」



この曲は聴いた瞬間から好きだった曲というわけではなかったのですが(割りと地味なので…)、じわりじわりと好きになって、いつの間にか大好きになっていました。



自分のように、夢を、また何かを諦めた人の曲なのか、病気でバンドを辞めざるをえなかったGRAPEVINEのリーダーに向けた別れの曲なのか、どこかへ立ち去ろうとしている人の曲なのか…と思っていたのですが、



「子どもの頃に見えていたものが大人になると見えなくなってしまう」というテーマがある松本大洋の作品『Go Go モンスター』にインスパイアされていてボーカル田中和将が詞を書いたらしく、少年から青年になる時の寂しさについての曲なのかもしれません。



歌詞の最後は「もうぼくらには見えやしない」
と締められ、かつて自分たちにも見えていたものが見えなくなってしまっている寂しい曲ではありますが、西川さんの泣きのギターも素晴らしく、長く活動を続けるGRAPEVINEの曲の中でも一番好きな曲です。



「生まれた時から歩けるのは  この道だけだったのか」



きっと、誰もが一度は思うことだと思います。










ていたよ知っていたよ
泣いていたのは
幾つかは置いてきたろ
悲しい顔だ

誰かが土足で入り込む
誰かがまた踏み荒らしてる
そんな気がしてたっけ

世界から日常から抜け出せるかい
世迷い言も裏返せば容易いのかもな

生まれた時から歩けるのは
この道だけだったのか

だけど
空に届きそうで
また手を伸ばして やめて
明日もう一度 いつかはきっと
あの向こうへと
精一杯息をして
いつの間にか
ぼくらには見えやしない




 公式音源



非公式ながらライブ映像