【第3483回】



動画サイトのショート動画を

パラパラ見てみたら


高校生が担任先生の

誕生日を祝って


その先生の顔に

パイを投げつける動画が

流れてきました。


先生は笑って済ませており、


コメント欄を見ると

良い先生、良い学校だ


というものに溢れて

非常に肯定的でしたが


それはどうにも解せない

態度だと思えたのです。


コメントする人は

たいてい生徒側の感情で

先生を評価しており


もちろん、

「先生」を経験する人よりも


「生徒」を経験した人の方が

圧倒的多数ですから


そうなるのはわかります。


それにしても

誕生日にこじつけて


先生にパイを投げつけても

OKだとするのは

狂っているでしょう。


芸人が仕事でするのとは

まったく違います。


アメリカ仕込みの

「サ~プラ~ズ」

であるなら許されるし、


相手も許容しなければ

ならないとするのは


巧妙ないじめに悪用されても

まったく不思議ではありません。


なぜ、やられる側の

気持ちに立つ人が


ほぼ皆無なのか、


過去に生徒として

学校、先生で嫌な思いをして


「今の学校は雰囲気がいい」

と評価するのであれば


嫌な学校や先生と同じように


想像力を欠いたまま

大人になったのだと

判断せざるを得ません。





精神疾患で休職する先生が

過去最多だとする

ニュースも去年ありました。


20代の増加率が高い

とする傾向にあって


パイを投げられた先生も

明らかに20代で

若い方だったように思います。


業務の多さなども

クローズアップされますが


やる気のある先生にとって


本当に精神の問題となるのは

人間関係に違いありません。


子どもや保護者の過度な要求に

笑って応えることが続き、


自分の教員としての授業、

仕事に割く時間が奪われ、


結果として行き詰まるのです。


悪印象を持たれたくない、

良い先生でありたい理想を持つ

若い人なら尚更と言えます。


授業も過保護親も

要求が高度になりすぎており、


それは、社会の仕事が

高度になりゆく現状と

比例してもいるでしょう。





全てのつまづきは


バブル崩壊後に

就職氷河期を作り、


適切な人材対応をしなかった


当時の大人たちの保身に

始まるように思います。


今、その付けが回って来て

恐怖心の強い大人たちが

社会を混乱させているのです。


恐怖心から来る

潔白、潔癖主義は


子どもたちを増長させ、


その子どもがSNSで権威や金銭に

影響力を持ったせいで


誰もかれもが自己主張に

取り憑かれています。


個人的な意見として

ご参考まで。