【第3448回】




「私は怒ったことはない

いつも叱っているのだ」


ということを言っている


中年男性が出ている

動画を見かけました。


その動画の中では


「社会人として

当然のことを教える」


この目的のために

おとなしく従っている

年少者に対して


「大声で突然、怒鳴る」


という行為を

用いたわけです。


自分の言いたいことを

その年少者が即座に

理解しないという状況において


もっとも安直な方法を

用いたわけですが、


それを自分が

100%正しいという理由で


「叱る」


という名目を加えて

正当化しています。





僕がここで何を言いたいか

というと


「愚」の一言に尽きます。


その中年男性は

もちろん、成功者であって


自分の仕事に十分自信が

あってのことでしょう。


しかし、

それとこれとは別です。


よほど直前に危険があって

やめろと言っても

やめない場合は


「大声」が有効ですが


それ以外は、傲慢と

怠惰の結果と言えます。


言葉が通じないことから

「バカにされた」という

恐怖の感情を払しょくするため


怒りを表出して

大声が出ただけのことです。


洗脳して、コントロールする

これがこの中年男性の

本当の目的であって


それを自己正当化して

その後、顕示欲に酔っています。





僕は能力や権威が

あるからといって


真摯さが伴っている

とは思いません。


それは数々の権威者による

犯罪が証明しており、


能力と真摯さがイコールでは

ないのは明白なのです。


そして、それは表面において

けっして推し量れるものでも

ありません。


いつでも、謙虚に


自分が正しいということを

疑うことのほうが


よほど信頼される人間に

なるものです。


身近な人間関係であるほど

これを実感することは

ないと思います。


個人的な意見として

ご参考まで。