【第3441回】




今の若い人が適応障害を

起こしやすいこととして


気になる点を

覚書に述べます。


それは、ネット上の

情報があまりに多すぎて


理想が高くなりすぎている

ということです。


ある意味では、中高年に比べて


はるかに物事の裏側まで

知っているような世代


ということもできるわけで、


仕事に関しても

システマティックな発想が


当たり前にできるまでの

ゲーミング環境がある中で


現実の仕事は

あまりにも原始的であったり

しています。


人間関係にしても


物わかりの良い人間として

ネット上で振舞っていながら


現実の世界では


いろんな執着や

思い込みを持つ人間たちと

付き合わねばなりません。


もちろん、

自分自身の能力にしても同様で


ゲームやSNSコミュニティで

素晴らしい成果を

上げたとしても


現実の複雑性にさらされると

思うようにはいきません。


能力とは別の力学、運が


結果を左右することも

往々にしてあるでしょう。





本当の生きる力は


こういう複雑性に自分自身が

どのように対処できるか

にかかっていながら


ネット上の人間関係に

錯覚を起こすことで


現実の方を否定し、

適応の障害を持つのではないか


そういう考えです。


子ども時代に、

複雑な環境を味わう機会を奪い、


ネット上に追いやった


経済的、能力的な強者たちの

犯罪と言っても良いでしょう。


犯罪のつもりがなくても

人を貶めて、金を吸い上げるなら


合法的なだけであって

結果としての悪辣さは

一緒だろうと思います。


こういう、社会的な思想を

全否定する世の中にあって


精神の被害を被るのは

自由を求める一般人だ


ということを理解すべきだと

考える次第です。


個人的な意見として

ご参考まで。