【第2673回】




最も望ましいことは、企業からのオファーが顧客を満足させ、

ダイレクトメールの頻度も適切であり、製品やサービスの確かな提供者として

顧客から信頼される企業になることだ。



(p.76「コトラーのマーケティング・コンセプト」

 フィリップ・コトラー 

 東洋経済新報社 2003年) 



引用にある問題は、

どうやって、満足、頻度、適切、

を理解するかです。


コトラーの意見としては

顧客に聞くことだ

としています。


有望な見込み客だけに

少量のメールを送り、


確実に購買につなげる

というのが理想なのです。





昨今ではそれが

AIとディープラーニング

によって自動化され、


オススメの商品を

勝手にオファーする流れが

当り前になっています。


アマゾンなどを見れば

一目瞭然ですが、


多くの顧客の購買記録という

ビッグデータによって


より精度の高いオファーの

自動化に成功しているのです。


YouTubeの

おすすめ動画にしても


容易に離脱できない

仕組みとして活躍しているのが


コトラーの要求に応えた

結果と言えます。





他では提供できないものを

特定の顧客に

適切にオファーできる


というのは、

ある種の運です。


誰もマネできない

環境や商品は


地の利とでもいうような

偶然性を利用したもので、


それはアマゾンでも

補完できません。


そういう意味で、


大きく稼ぐことができなくとも

確定した利益が見込めれば


地盤として確保すべきなのです。


現代的に解釈するなら

こうした思考法が必要だと

僕には思えます。


ご参考まで。