【第2671回】




自分が言ったことのつじつまを合わせるために、話を展開していくのは罪深いと思うんです。

菅氏を批判するために、ありもしない国際規範を、自分が専門家のていででっちあげるのは、

弁護士としても、大阪府知事・市長を歴任した者としても、知的誠実さに欠けていますよ



(米山隆一氏、「ヒトラー発言」を追及する維新の姿勢に緊急反論「橋下氏はダブルスタンダード」

 https://news.yahoo.co.jp/articles/28c2343a86b71478529b1d12fe15411095c23a53

 1/29(土) ヤフーニュース)



引用元を要約すると


過去に橋下さんも

ヒトラーに例えて

他党を攻撃したというものです。


ある種の弁護士によくみられる

論理展開として


質問をしてその答えしか許さず


他の論点に向かわせない

というのが見てとれます。


因果を一点に絞って

相手を袋小路に

追い詰めるのです。


これを一般に雄弁術と言い、


レトリックで相手を

ねじ伏せることを

目的にしており


これは実は論理でもなければ

哲学でもありません。


しかし、この方便ばかりが

世の中ではまかり通って


コロナ騒動など不愉快な事態を

市民にもたらします。


反論を許さず

正義の顔をするので


非常にたちが悪く、


ナチスが選挙で勝利し

独裁に到った過程を見ても


同じ轍を踏んでいることを

理解する必要があるでしょう。





橋下さんや維新を支持するのは

僕が知る限り中高年に多いです。


中高年の特に男性層は

スポーツなどの勝敗にこだわり、


相手をねじ伏せることが

白黒解決の方法だという

観点を強く持っているので、


ある種の強弁や

短絡的な因果をものすごく

好みます。


もちろん、そうではない

中高年もおられますが、


維新の支持のされ方を見る限り

半数以上を占めるのは

見てとれるわけです。


昨日のマネジメント論で

ある種の社長を非難しましたが


やはり気質として


人を責めることで

自分が責められることを

無意識に回避したがる


マザコンが多いのも

この層といえます。


簡単に言えば、

自分より弱い立場の者に対して


甘えまくっているのです。


時代が子育て論を誤まった

ツケが来ています。


ポイントは育成法ではなく

無条件の受容です。





ここでは立憲だの

維新だのという政党が

問題にされていますが、


本質はリーダーシップに

あります。


孔子は、雄弁を弄するものを

もっとも憎んでいる


と述べていますが


人を気付かないうちに

欺いておきながら


英雄の顔をして

世の中を腐敗させるからです。


それは悪徳の権力者を

回避するという意味で


帝王学の領域であり、


ドラッカー先生のいう

真摯さの理解につながります。


真の悪徳は

クリーンな顔をして

正義をまとうものなのです。


ご参考まで。