【第2655回】




プライドは、人々のエネルギーの創造的な融合を阻む絶縁体である。



(p.136「第3の案」

 スティーブン・R・コヴィー 

 キングベアー出版 2011年)


シナジー、人間関係の

相乗効果を阻む

大きな壁として


プライドを挙げています。


こういう時に

プライドというワードが

よく使われますが、


もう少し説明が必要だと

思います。


人の意見を聞かないのは

傲慢さとして現れますが、


それは当人の持つ

潜在的な劣等意識から

生まれるのです。


人と比べて劣等であることが

恐ろしいから


劣等である状況や

劣等である証明が

なされるのを


全力で拒否します。


それはいわゆるプライドとは

ニュアンスが違います。


劣等意識がない人は

劣等である状況など

それほど意に介さず、


自己に本質的なプライドが

あればこそ、


人の意見を尊重できるのです。





劣等意識がある人で


それを払いのけるために

必死の努力をして

成功する人はいます。


しかし、それは

一時的なものでしかなく、


いつ劣等の証明がなされるか

不安に駆られるので


その不安を解消するために

また努力を続けるのです。


その態度こそ

他人にとっては


人の意見を聞かない

傲慢さに映り、


それがゆえに人と

心の交流が生まれず、


優劣の関係性の中だけで

人生を生きる羽目になります。





シナジーをあらゆる

関係性で成立させるのは


自己を信頼し、

人を尊重する態度であり、


その元を生み出すのは

幼少期の愛情体験が

多くを占めます。


そしてその中心をなすのが

母親の役割なのです。


それは人類が何万年かで

進化をしないと変わりません。


人類の社会の安定を考えるとき、

無視してはならない

要素だと思います。


個人的な意見として

ご参考まで。