深夜の公園のベンチに座っていました。距離はありましたが、私の他にも数人、ベンチに座っている人がいたために、私は露出することができず、でも、心地良い涼しさに、帰るのも惜しい気がして、ただ、そこに座っていました。
 最初、確かに隣のベンチには誰れもいませんでした。ところが、気がつくと、男の子が座っていました。
 ヒップホップ系の服を着て、髪にはウェーブがかかっていました。
 私と目が合うと、彼は「見て」と、言いました。ものすごく小さな声です。
 私には、それが何を意味しているのか分かりませんでした。見ると言っても、彼は、しっかり服を着ているのです。股間を見たのですが、何もありません。
 唖然としている私の顔を見て、彼は、股間を指さしました。ありました。彼の手の中にすっぽりと納まってしまいそうなほど小さなものです。黒いかたまりです。それはファスナーの中心にありました。黒いヘアーがパンツに溶け込み見えなかったのです。そして、その中心にはかろうじて肌色と認識できる程度の何かが、確かにあるのです。
「小さ過ぎて見えないから、そっちに座ってもいい」
 愛らしい子供のような高い声です。私は軽く首を縦にふりました。立ち上がると、彼の身長は私より少し高い程度に見えました。本当に子供のようなのです。しかし、時間は深夜を過ぎていましたし、子供と思える服装ではないのです。
「ボク、いくつ」
 思わず尋ねてしまいました。しかも、思わず「ボク」と、言ってしまいました。我ながらおばさんっぽかったと反省しています。でも、そんな雰囲気なんです。
 彼は私の質問には答えず「小さいでしょ」と、言いました。
 隣に座って、二本の指で先端をこする、そのモノは、まるで親指のようでした。私は「でも可愛いわよ」と、答え、じっとそれを見つめてしまいました。珍しいモノはやっぱり見たいんです。
 亀頭は剥けていました。先端のピンクは夜の公園でもそれと分かるほど綺麗でした。
「いくとこ見てて」と、言い、彼は立ち上がりました。そして、パンツを膝まで降ろしました。彼の向こうには、サラリーマンらしき男の人が座っています。彼がパンツを降ろしたのは見えていたはずです。少し私から離れてしまったために、彼のモノは見えなくなりました。それなのに、精液は、私の座っているベンチまで届きました。驚きました。精液というものが飛ぶとは聞いていましたが、そんなにも飛ぶものだとは知らなかったからです。
 彼は、モノを拭くこともせず、そのままパンツを上げると、小走りに去って行きました。私も、ゆっくりと立ち上がり、彼とは別の方へと歩きはじめました。痴漢しても平気な女だと思った別の人が来るかもしれないからです。
 多分ですが、彼のモノは長さ三センチで、直径は一センチ程度だったのではないでしょうか。もしかしたら、私の親指と同じぐらいだったのではないでしょうか。小さいモノは、それなりに可愛く、でも、それなりにイヤらしいモノでした。